フランス映画祭上映、ニコル・ガルシア監督作品。
FROM THE LAND OF THE MOON (Mal de Pierres) – French Film Festival
マリオン・コティヤール主演。
全体を通して映像の色味や画がとても好みだった。一方で、主人公ガブリエルの暴力的なまでの奔放さは見てて辛くなるほど。
だけど、あのガブリエルを、「普通じゃない」として追いやってしまいたくなる気持ちを肯定したくない、ともすごく思った。
親が決めた、寡黙な季節労働者ジョゼと愛のない結婚をしたガブリエル。腎臓結石が見つかってスイスの療養施設に滞在する。そこで出会ったのがインドシナ戦争で負傷した中尉、アンドレ(ルイ・ガレル)。ガブリエルはアンドレに本当の愛を見出す。
ラスト15分ほどで、ええ!?となってその衝撃を消化できないまま帰宅。
なんという。。。
しかしフランス人俳優たちの凄みとでもいうか、さすがの後味ずっしり感。
自らの意志を通し、どんな障害も押しのけて貫く強さ。すごい。