バレエ・アステラス2018
2018年7月28日15時 新国立劇場オペラパレス
海外のカンパニーで踊っている日本人ダンサーを迎えての公演、今年で9回目。
今回はロイヤルの日本人プリンシパルペア、高田茜さんと平野亮一さんが特別ゲスト。新国ペアも含めて9組出演。
印象的だったのをいくつか。
まずジュネーヴ大劇場バレエ団プリンシパルの相澤優美さん。ウラジミール・イポリトフとEnd of Eternity というコンテを踊ったのだけど、なんと強くてカッコいい脚!作品も踊りも良かった。
ロイヤルのソリスト、アクリ瑠嘉くんがマクミランのロメオ(バルコニー)のパドドゥを踊って、ローザンヌに出てたあの子が!みたいな気持ちに。まだぎこちないとこもあったけどロイヤルで頑張ってほしい。
ボリショイの若い2人(ジゼル2幕)は真っ白でまるで別の生き物のよう。ある意味ロシアらしいというか。まあ2幕のジゼルは人間じゃないからいいか。
プロとは別に新国立劇場バレエ研修所とミラノ・スカラ座バレエアカデミーの生徒が出演。ミラノの3人が踊ったジムノペディはなんともいい雰囲気があって気に入った。若いのにああいうの踊れるの素晴らしいな。
新国研修所の皆さんはみんなスタイル良くて(女子)びっくりだけどいかにも「生徒」な踊り。幼いというか。個性はまだまだこれからか。生徒からアーティストへの飛躍が必要なのだよね。
トリのロイヤルバレエ団プリンシパル2人によるジュビリー・パドドゥ。貫禄ですね。リアム・スカーレット振付のそんなに長くないパドドゥだったけど、オーラを放ちまくっていた。場を制する余裕とテクニック。茜さん相手だと平野さんはリフト軽々といった風で観ていて安心感すごい。(笑)
入団まもないダンサーからバレエ団の顔であるプリンシパルまで幅広いダンサーたち、作品も定番から新作までバラエティに富んでいて、しかも演奏は生オケ。観ていても楽しかったし、特に若手ダンサーには貴重な経験になりそうな良い企画と思った。
吉田都さんも観に来ていたらしい。新国は今後が楽しみですね。