エジプトに旅行に行ってきたので印象的だったことをメモ。
まずはエジプト南部、スーダンとの国境にだいぶ近いアブ・シンベル。
カイロから国内線でアスワンに飛び、そこから車で約3時間。
今、私たちがアブ・シンベル神殿を見られるには、アスワンハイダム建設によって水没の危機にあったものを高台に移築したから。
巨大な神殿を遠くから最初に目にした時、思わず「ホンモノだー!」となった。(笑)
ラムセス二世による、ラムセス二世のための神殿、といった感じで、有名な正面の巨像も全部ラムセス二世、壁にもラムセス二世の偉大さを表すレリーフ。
移築されたためかとても状態が良くて柱や像や壁画も見事。
すぐそばに妻ネフェルタリのための小神殿もある。
ラムセス二世が即位したのが紀元前1250年頃で66年間統治したらしいから、3200年前頃に建設。古代エジプト、古いし長いし想像を超える。
余談。ここ、神殿内部で写真を撮るにはカメラ1台ごとに別料金が必要。カメラチケットなしに撮影している人がいないか見回りしている人がいて、見つけるとデータの削除か支払いを要求、もちろんカメラチケットなしでの撮影は違反なのだが、神殿内部の人に払ったお金は係の人のお小遣いに。なるほどそうやって稼いているのか。
アスワンに戻って、フィラエ島にあるイシス神殿へ。
アブシンベルへの往復の道は荒涼とした乾いた茶色の世界だったのが、ナイル川という豊かな水があるとこんなにも違うのかとつくづく。ボートで渡る。
イシス神殿も水没から救われたもの。水面の下には移築されずに水没したたくさんの遺跡があるんだと思うとなんとも言えない気持ち。