FILM
2022年のセザール賞を獲っているという本作。 12th-movie.com 救いがない。若い女性被害者クララと、次々に浮かび上がる怪しい男性ら。 クララの親友ナニーが、捜査の指揮を執るヨアンから受ける質問に涙する場面がある。クララは悪いことはしていないのに、…
久しぶりの映画。 ジュスティーヌ・トリエ監督作、これ去年のカンヌのパルムドール受賞作だったのね。 gaga.ne.jp 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。現場…
パリであのテロがあったときの衝撃が自分の中で薄れていることに気づいた。 しかしあの最中にいた人たちにとっては、そう簡単には薄れたりしないだろう…。 nikiumanai.com 妻をバタクランで亡くしたアントワーヌ・レリスが書いた本が元になっている。妻が死…
この映画、なかなかの余韻である。 unpfilm.com なぜ邦題が『理想郷』とされたのか。その実は(原題も)対極であるのに。そのギャップを狙っているんだろうか。 何をどうしたってわかりあえない、残念ながらそういう関係はある。普段自分のまわりにいる人は…
フランソワ・オゾン監督、≪Mon crime≫は女性をメインにしたコメディタッチの作品。 gaga.ne.jp 軽妙な台詞が飛び交い、あーオゾンっぽいーという雰囲気。1930年代のフランス、パリとその周辺が舞台で、事件があったのはヌイイの豪邸。建築やインテリア、…
イザベル・ユペール主演≪La Syndicaliste≫、予想とは違った意味で重い内容だった。 フランスの原子力企業アレヴァの労組書記長を長く勤め、当時アレヴァのトップだった”アトミック・アンヌ”とも親しかったモーリーン。フランスのお家芸的な原子力産業の大企…
普段あまり見ないタイプの映画見た。 gaga.ne.jp 事前情報なく見たけど結構おもしろかった。終始何がなんだかよくわからなくて、このシナリオ考えたのすごいなー。そして90分ちょっとなのもよい。話が早い。 ネタばれにならないように感想を書くのが難しい映…
元気出た。実話に基づくストーリー。 culture-pub.jp シェイクスピアの影響力というのは物凄いんだな。彼の描いたリチャード三世像が、歴史家や研究者ら専門家たちの”前提”を形作っていたといってもいいのではないか。 権威ある人々に軽んじられながらも自説…
書いてみて気づいたんだけど、邦題、"Paris" だけ"パリ"ではなくParisなんだね。どういう意図なんだろうか。カタカナとアルファベの混ぜ方。 www.dancerinparis.com オペラ座の現役プルミエール、マリオン・バルボーが踊るのだからダンスシーンは見応えあり…
ひさーしぶりの映画館。気楽に観られそうなのを選んでみた。 gaga.ne.jp 映画でもドラマでも、父と息子の関係をメインにしている作品はあんまり多くないと思っていて、私が最近観た映画でも、父と娘(たち)の話が多かった。 そうなると複雑な気持ちになるん…
gaga.ne.jp リナ・クードリの主演映画、結構観ているな。『パピチャ』と同じ監督、同じ俳優なんだね。なるほど。 アルジェリアが舞台。フランス語とアラビア語が混ざる現地の文化、環境、社会を垣間見る。 バレエダンサーであるフーリアが奪われたバレエを踊…
タイトル長い。(笑) missionimpossible.jp 先日のインディ・ジョーンズに続きIMAXで観たよー。 そしてトム・クルーズも、60代なんだよねえ。あんな見事なフォームで走れるの凄いわーなどと思いながら見た。やっぱり努力してるんだと思う。ただ有名なだけで…
gaga.ne.jp パリ郊外に住むオペラとは無縁の生活をしていた若者アントワーヌが、たまたまバイトのデリバリーで訪れたオペラ・ガルニエで歌の才能を見出される。こてこてにベタなストーリーなんだけど、フランスそしてパリと郊外の現実をベースにいろんな要素…
www.disney.co.jp ヒーローも歳をとる。当たり前のことが、なかなか受け入れられなかったりするもの。(観客側も。)でも本作のインディは歳をとり、大学の仕事からも引退し、息子も妻も失い、老いて一人暮らしである。 中盤の、というかストーリーの大半に…
tohotowa.co.jp マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフというロイヤルの鉄板ペア。ネラ様の鉄壁のテクニックと、理想的ダンス・ノーブルのワディム。お見事。 アシュトン版『シンデレラ』がロイヤルで上演されるのは10年ぶり、初演から75周年とのこ…
ケイト・ブランシェット、圧巻。 gaga.ne.jp クラシック音楽界の指揮者というのは、ごく最近までほぼ男性のみで占められていたわけで、その世界のおいてベルリンフィルの首席指揮者になった初の女性(現実にはまだいない)、そのカリスマ性と権力で周りを圧…
なぜこうも自分にとって重いテーマの映画を選んでしまうのかと自問自答しながら観た。 unpfilm.com レア・セドゥとメルヴィル・プポー。ふたりとも絶妙に見事な一般人っぷり。これほど”普通”であることに、俳優ってすごいなあと感心してしまう。 哲学の教師…
movies.shochiku.co.jp 泣いたー。私の心を揺さぶる要素が満載であった。 原題 ≪Une belle course≫ が沁みる。 でもこれ、邦題「パリタクシー」もそんなに悪くはないと思った。まーたパリって付けとけばいいと思って!的ないつものやつではあるんだが、その…
www.hark3.com 1か月以上ぶりの映画館へ。グザヴィエ・ジャノリ監督の『幻滅』を観た。気になってる数本の中からまずどれを観るか、決め手はドランが出てるからかな。 主人公リュシアンが強く抱いていた野望と幻想。野望を持つことも成り上がることも悪では…
gaga.ne.jpTriangle of Sadness パルムドールを獲ったのこれだったのか。『フレンチアルプスで起きたこと』のリューベン・オストルンド 監督作品。 ほんとは目を逸らしていたい、できれば気づかないふりでやり過ごしたい、みたいなところを見事にピックアッ…
longride.jp 先日観た映画『対峙』もそうだけど、大きな事件ではどうしてもその衝撃の大きさが記憶に残るけど、そこには必ず大切な人を奪われた人たちがいて、残された人たちの声を知るという意味で『対峙』も『ワース』も胸が痛む作品。 911テロ事件はその…
ewf-movie.jp フランソワ・オゾン監督の ≪Tout s'est bien passé≫ を観に。 邦題は「うまくいきますように」と未来を願っているが、原題は「すべてうまくいった」である。 普段なら、オゾンの作品が公開されたらすぐにでも観に行きたいはずなんだけど、本作…
transformer.co.jp 6年前に起きた高校での銃撃事件の被害者の両親と、加害者の両親。その4人が対面する。お互い相手に会って何を言いたいのか。何を聞きたいのか。ヒリヒリする会話劇。 対面の場所は田舎の小さな教会の一室。キリストの十字架があり、クリス…
マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル、観たもの数本追加。 www.myfrenchfilmfestival.com これよかった。LCCで働く女性カサンドラが主人公。格安航空会社が客室乗務員に迫る”マニュアル”と機内販売での”売上”。企業による働かせ方の問題と、若い女性が…
klockworx-v.com ドイツ語の原題は「ヴァンゼー会議」。1942年にヴァンゼー湖畔の邸宅で行われたユダヤ人問題の”最終的解決”について話し合う会議。国家保安部、ナチス親衛隊、省庁の次官らが集まり、ヨーロッパ内のユダヤ人をどう”最終的解決”するか、その…
www.myfrenchfilmfestival.com 今年も開催中のマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル。1月13日から2月13日まで。 今年はプライム会員なら無料で長編作品も観られてしまうので驚いた。他にもいろんなプラットフォームで視聴可能に。便利になったけどお金…
gaga.ne.jp 音楽って素晴らしいなあ!モリコーネの音楽って凄いんだなあ!となった157分。長いし最後はちょっと余分だった気がしないでもないが、モリコーネの音楽人生を振り返るには必要な長さだったんだろう。 確かに今の映画音楽はクラシックから連なる現…
shesaid-sononawoabake.jp 世界的な#MeToo運動のきっかけになった取材と記事。その過程が描かれる。 ハーヴィー・ワインスティーンがやってきたことにはまじで反吐が出るレベルなんだが、被害にあった女性たちの証言からわかるのは、そのことが彼女たちの後…
klockworx-asia.com おもしろく見た。何層にも危機があり、人間性が試される。地上と機内、関わってしまった人たちにはそれぞれの戦いや辛さがあるのだが、特に最後の方はちょっと説得力(?)が足りないような気もした。(例えば意外と燃料あったな、とか。…
movie.kinocinema.jp 凄い映画だった。ずっと緊張感を強いられて、早く話が進んで終わってほしいと思っちゃうほど。命がけの偽のペルシャ語レッスン。なんという賭け。 多くの他のユダヤ人たちと共にドイツ軍に捕まったジルは、自分はペルシャ人と偽って収容…