アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

自宅でアート鑑賞その9

シュツットガルトバレエの「オネーギン」に泣いたのでつい書きたくなった。

https://www.stuttgart-ballet.de/schedule/stuttgartballetathome/

現地5/3 22時まで公開。

 

オネーギンはフリーデマン・フォーゲル、タチアナはアリシア・アマトリアン。乳母にマルシア・ハイデ。

 

3月のパリオペラ座来日公演で「オネーギン」を観た記憶がまだ新しいため、再生し始めたら、上野の東京文化会館で観ていた時の高揚感や感動などが次々に蘇って、泣けてきて困った。

今、我々が奪われているもののその大きさ、尊さをあらためて痛感した。劇場に足を運び、舞台上と客席とが一体となる体験。舞台に集中しながら様々なことに思いをめぐらせたり、感動したり、笑ったり、胸を痛めたり、幸せな気持ちになったり。

 

そういう機会が今、奪われているんだよね!!!

 

ということをまざまざと感じたのであった。それはまずシュツットガルトのオネーギンの素晴らしさがあって、どこにも破綻のない演技や、主演2人の渾身のPDDが、映像を見ての感動と、生の舞台で感動した記憶と、相乗効果で感動倍増。

特に最後のPDDはもう。。。

 

これ、実は以前放送されたことがあるものだったようで、確かに見たことあったなと思い出したんだけど、当時の自分と今の自分では、経験値も置かれている状況も違うので、感動度合も違うんだと思う。映像の方は変わらないけど、人間の方は変わるからね。フリーデマンオネーギンも生で観たことあったはずなんだけど、今回の映像が一番泣いてしまった。興味深い。

 

SUBTLE DUST – SOL LEÓN & PAUL LIGHTFOOT

NDTV: complete balletten online! - Nederlands Dans Theater

NDT2による「SUBTLE DUST」、好きだ。ソル・レオン&ポール・ライトフット。音楽も衣装も素敵。

 

ロイヤルバレエは「冬物語」。

youtu.be

ウィールドン振付か~、ウィールドンな~、と思ってたんだけど主演ダンサーたちの力量素晴らしい。特にエドワード・ワトソンとローレン・カスバートン。濃厚な演技でまるで演劇のよう。というか、セリフなしに演劇以上のものを伝えることができる、というような。

一方で、ディヴェルティスマン的な群舞が多い場面になると、ウィールドンな~となった(笑)。サラ・ラムとスティーヴン・マックレーのPDDはステキ。

 

フランケンシュタインも見た。カンバーバッチ怪物バージョン。

youtu.be

いやー、どんよりするわーー。じっくり見ていたわけじゃないけど英語字幕付けられるの助かる。以前映画館で字幕なしでカンバーバッチ博士バージョンを見たんだけど、あまり記憶にない(笑)演出もすごいね。あと、当たり前だけどみんな上手い。

私は普段日本語のストレートプレイはほとんど見ないのだけど、それは発声というかセリフ回しというかがわざとらしく感じてしまい、物語に没入できないからなんだけど、NTだとそういうところ一切ストレスなく見られてよい。

 

こちらは5/8まで。

[巣ごもりシアター]マノン | 新国立劇場 バレエ

ワディム・ムンタギロフが客演した今年2月の公演の録画を公開とは。ワディムのデグリューはほんとよかったので見ようと思う。

 

ENB、アクラム・カーンの「Dust」見逃した。。。

 

 

気持ちにも波があり、いつも元気にオンライン視聴できるわけじゃないから仕方がないね。欲張り過ぎず、ありがたく見よう。