アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

自宅でアート鑑賞その17

パリオペラ座、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル振付作品をオンラインで。(配信期間終了)

Anne Teresa De Keersmaeker
Ballet — Bartók/Beethoven/Schönberg

 

3作のうち2作目のベートーヴェン”La Grande Fugue”が私は好きで、これは何度も観てしまった。黒スーツで踊り始めるダンサーたち。女性ダンサーはアリス・ルナヴァンだけであとは男性。エトワールが何人も、そして引退してしまっているダンサーも何人もいるのでその点でも見応えある。こういうキメキメでない、音楽に身を委ねるようなものもそこかしこにパリオペらしさが出ていて、いい感じなんだよなこれが。パリオペ男性陣のハイレベルっぷりを堪能できる。(笑)

昨年来日公演で観たローザスもめちゃくちゃカッコよかったけどカンパニーごとの持ち味があるよね。

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1作目バルトーク”Quatuor n°4”は若手女性ダンサー4人とミュージシャン4人の饗宴といった作品でエネルギーに満ちててステキなんだけどちょっと長い。

3作目シェーンベルク”La Nuit transfigurée”はなんど見ても途中で集中力が切れてしまう。それぞれは素敵だなと思うんだけど通して味わうところまで私の力が足りない…。ベテランと入団間もない若手が1つの作品の中で共演していてキャスティングの妙。二コラ・ポール懐かしかった。(たしかセカンドキャリアに向けて大学かどこかで学ぶため引退年齢前に退団した)

 

これ以前BSかどこかで放送したやつなので初見ではなかったんだけど、2015年の公演から5年経ったということで、いろいろな変化を思い出す。

 

最近ちょっと「見る気にならない」波が来ててこのパリオペも期限ぎりぎりになってやっと観たんだけど、数か月も「自宅で」をやってるとたまに来るのよね、何にも観る気にならない時期が。

少しずつ国内の公演が再開されつつあったり、チケットが発売されたりしているけど、まだあまり乗れないでいる。。

 

 

ロイヤルバレエの『ウルフ・ワークス』はまだ見られるのでぜひ。(7/10まで)

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ウェイン・マグレガー振付。なんといってもアレッサンドラ・フェリの存在。一度引退する前のフェリの踊りというのを私はほとんど知らないのだけど、身体の存在そのものが語るというのが特別なダンサーである証拠。勢いや体力では若手が勝るだろうが、我々観客が観ていて何に心動かされるか、というのがね、フェリのようなダンサーを見ていると考えさせられることであって。

 

この作品、フェリ以外も出演ダンサーが超豪華。マグレガー作品を踊るエドワード・ワトソンが大好きなので嬉しい。若手もその後プリンシパルになっていたり。(マシュー・ボールとか)

 

そして!ロイヤルの次の配信が!!マシューとヤスミンの『ロミオとジュリエット』!!(7/11-7/23)

ありがとうロイヤルバレエ。映画館に2度観に行ったやつです何度でも観ます。

 

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