なかなか公演再開もままならなず、こんなに自宅鑑賞期間が長引くとは。来日公演は当分難しそうですね。。
公開期限がまもなく終了するのでまた見ているロイヤルの『ロミオとジュリエット』。(7/24まで)
マシュー・ボールのロミオの何がそんなに刺さるのか問題(勝手に問題化)で、いろいろ考えながら観ているのだけど、振付に「素の入る余地」があること、そこで垣間見える”素”が現代人であり生身の人間であることを印象付ける、というのを思いついた。
クラシックバレエではただ歩く時でさえ型があり、型の中での表現であったり個性であったりを我々は見ているのだけど、このマクミラン版ロミジュリでのマシューロミオが時折見せる”素”=生身の人間=生きたロミオに見える、というような。
もちろんマシューの実年齢や容姿やタイプが観る側にとってもロミオに重ねやすいというのはあると思うのだけど。そして外から与えられたのではなく内から湧いてくる感情の豊かさ。この先何度ロミオを踊ることになるか、どんなロミオになっていくのか楽しみだ。
逆に、”素”をうまく挟めない場合に、なんとも言えない不自然さが生まれてしまうのかもしれないな。このロミジュリの場合。全て決まった理想の型があるバージョンの方が、実は難易度低いのかもしれない。
NDT、ポール・ライトフットとソル・レオンの2作。(8/10まで)
Standby - Paul Lightfoot
NDTの芸術監督を退くことが決まっているライトフット。終わり方が彼のお別れの挨拶のように思えた。
コロナ禍でのダンス作品がどうなっていくのか。観客を入れない映像作品として作られているこれをみると、NDTなら、これができるならありだな、という気がした。劇場に観客を入れられるかどうかはまた別問題だけど、ダンサー同士の接触を控えた中でも(触れてはいるのでどの程度の制限なのかはわからないが) NDTのダンサーたちの魅力は減らない気がする。もちろん生の舞台で観たいけど。
She Remembers - Sol León
こちらはより明確に、思い出と別れのメッセージ。切ない。
National Theatre の『アマデウス』
Official Amadeus w/ Lucian Msamati and Adam Gillen | Free National Theatre at Home Full Performance
NTをオンラインで無料で観られるなんてすごいと思いつつ、英語(と英語字幕)のためなかなか集中力が続かないのだけど、アマデウスはおもしろかった。設定とか演出とか、この幅広さに羨望。
ビム・ベンダース監督の『ピナ』がオンライン公開中、らしいのだけど私は見れてない…環境のせい?