パリ・オペラ座のサイト L'Opéra chez soi で、3月5日に亡くなったパリオペラ座エトワール、パトリック・デュポンを偲んで彼とピエトラガラが主演した『白鳥の湖』を無料公開中。3月21日まで。
私はパトリック・デュポンの現役時代を知らず、生で見たことはないのだけどそれでもなぜかずいぶん前から名前は知っていたし、特別な存在なんだなというのはなんとなく感じていた。
61歳という若さで突然亡くなってしまった彼を偲んで、オペラ座のダンサーたちがたくさんメッセージを出していた。かつて一緒に踊ったダンサーたちはもちろん、バレエ学校にポスターが貼ってあった、子供の頃初めて見たバレエがパトリックの舞台だった、Petit Pèreだった、などなど幅広い世代のダンサーに大きな影響を与えた人だったんだなというのが伝わってくる。
そしてバレエ界に限らず、フランスメディアではかなり大きく取り上げられていて、メジャーなメディアが何本も記事を出していた。それだけデュポンはバレエの大衆化というか、間口を広げた存在であり、その才能と個性で輝いていたんだなー。
多くの人が過去の映像をアップしてくれていろいろ見たけど、踊りは今で言うならアリュだよね。型破りというか、パリオペの枠に収まりきらないあふれんばかりの個性とテクニック。この前映画館で観た『眠れる森の美女』の青い鳥踊ってたアリュがすぐ浮かんだ。踊る喜びにあふれてて。
Bon voyage vers les étoiles, Patrick.
ルグリさんがインスタに書いていたメッセージを拝借しました。
では、あらためてこの『白鳥の湖』でパトリック・デュポンの輝きっぷりを堪能しよう。