2022年4月9日にリニューアルオープンした国立西洋美術館へひさしぶりに。
世界遺産登録のタイミングで、ル・コルビュジエの設計当時の状態にできるだけ近づけるようにとの勧告があったそうで、改修によって変更されてたところをできるだけ当時の状況に近づけたらしい。
そして展示は新たに収蔵された数点を含む常設展のみ。なんだけど、とても見応えがあるので超おすすめ。有名な作品が来日したりする企画展は混むし落ち着いて見られないことが多いけど、国立西洋美術館は自前の作品が豪華で多数あるため、ほとんどの作品が撮影可能だしスペースに余裕あるし、なんといっても500円であんなに豊富なコレクションが見られるなんてほんと再開してよかった!
今回おもしろかったのが版画のコレクション。版画ってサイズも小さいし一見地味なんだけど、絵本っぽかったり、ほんわかしたり、よく見るとおもしろいね。
そしてこれも。
あんなに絵を書いてたのねコルビュジエ!知らなかったわー。
そして彫刻もいつになくじっくり見てきた。カミーユ・クローデルの作品が新収蔵されてて、ロダンの作品らと同じ空間に並んでいるんだが、まあわかるんだけど、常にロダンとセットのように扱われるクローデルのことを考えると、その生涯とかも含め、胸が痛む面がある。
少し前に見た写真家ゲルダ・タローについてのドキュメンタリーを思い出した。常にロバート・キャパとセットで語られ、タローの写真の中にはキャパが撮ったと思われていたものもある。女性が正当に評価されにくい現実。変わってほしいし、実績などが正しく伝わるようになってほしい。
その他にもベルト・モリゾもピックアップして取り上げていたし、美術館としてその辺りも積極的に宣伝してほしいな。
今後は企画展もあるだろうけど、常設もとっても魅力的。またふらっと行こう。
新収蔵のカミーユ・クローデル作品↓
首はクローデルの自彫像と言われているそうだ…
彫刻展示室