え?なんで??どういうこと!?
というドキドキを伴って最後まで観た。ドキドキだったのだけども。いやあ、なんとも言えぬ後味だ。
島に立つ、島内の畑や海の恵みを存分に、そしてシェフのこだわりや技術を存分に注いで作り上げられる高級料理。それを味わうために選ばれし客がこの有名店に集うのだが。
超高級レストランとか行ったことないんだけど、そういうところのシェフというのはアーティストだというのはそうだろうと思う。研究熱心でないと続けられないだろうし、”普通”では許されないというプレッシャーも凄そう。
本作のシェフ。そこまでの狂気の理由がイマイチよくわからなかった。従業員たちもなんでなんだろう。ある意味”宗教”みたいなものか。
主人公マーゴを連れてこのレストランに来たグルメオタクみたいな彼は実際いそうで怖い。
いや、よく考えてみれば、他の客もそれぞれ実際にいるタイプね、たぶん。うむ。
食に対するこだわりって人それぞれ程度も方法も違うと思うんだけど、いくら高級店で有名でもうんちく聞かされるとか、なにかを強いられるとか、いやだよね。雰囲気も含めて食事だと思うし。
それで急に思い出したけど、フランスでホームステイしてたときのおうちの夕食が凄かったのよ!家族がわいわいとにかくみんなあれこれ喋りながら、時には議論が白熱したり、長い長い夕食の時間。(たまに長いのではない。毎回長い。)
当然フランス語力の足りない私は最初のうち本当に苦痛で、辛くて、疲れ切ってたんだけど、後になるとあれこそが本物のフランス語会話であり、フランス語のシャワーであり、私の脳にフランス語が染み渡った時だったと思う。(笑)
時には食べた物そのものよりも、その時の会話や雰囲気が記憶に残ったりするよね。
しかし、この世の中をサバイヴするには”機転”がだいじだなー。なんか、人間にとって上手いこと生きるって大変よね。。私はほどほどでいいんだけどな。