昨年のシンガポール国際映画祭の上映作品だったのにチケット完売してて見逃した『Call Me By Your Name』がThe Projectorで再上映。
南イタリアの夏の美しさ、美しいヴァカンス。
若さ。好奇心。舞い上がる心。失う痛み。
なんて美しい映画なの!!!
先日のアメリカ・アカデミー賞にノミネート、受賞もしてるけど、これは完全にヨーロッパ映画。(グアダニーノ監督もイタリアの人)
家族、友人、恋人、近所の人、それぞれが自然体に生きていて、
出てくる誰もを応援というか、誰もに共感というか。
エリオを見守る大人たちの存在の仕方も素晴らしい。
もう一つ興味深かったのが言語の使い分け。
英語、フランス語、イタリア語が相手や状況によって無意識に(あるいは意図的に)選択されてる。
エリオの心がオリヴァーに移った後のマルシアとの会話は、前はフランス語だったのにエリオは彼女に英語を使う。
一線を引いてる感じをマルシアも理解せざるを得ない。切ない。
音楽も良かった。今これを、スフィアン・スティーヴンスのMystery of LoveとVisions of Gideonを2曲リピートしながら書いてる。