アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ENCORE パリオペラ座バレエ団『ラ・バヤデール』≪L'Opéra chez soi≫

購入から7日間のみ視聴可能と思っていたのだけど公開期間が12/31まで延びた!(歓喜)というわけでありがたくリピートしている。 La Bayadère - Live - L'Opéra chez soi 主役エトワールたち以外にも見どころが多い『ラ・バヤデール』。今回は1回限りの公演…

The Kindness of Strangers(ニューヨーク 親切なロシア料理店)

そろそろ今年の映画見納めの時期ね。 映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』公式サイト まだ小さい息子2人を連れてNYCに逃げてきたクララはお金も頼れる人もなく、車もなくなり、寝るところ、食べるもの、着るものにも困る。子供たちに広い世界を見せたい…

Portrait de la jeune fille en feu(燃ゆる女の肖像)

見事だ。 映画『燃ゆる女の肖像』 公式サイト 18世紀、ブルターニュの孤島が舞台。画家のマリアンヌが貴族の娘エロイーズの肖像画を描くために雇われ、館を訪れる。館で働くソフィー、エロイーズの母と4人の女性が主な登場人物。 マリアンヌとエロイーズが、…

パリオペラ座バレエ団 『ラ・バヤデール』≪L'Opéra chez soi≫

泣いたーー。 パリオペラ座オンライン中継 ≪L'Opéra chez soi≫ 第一弾、『ラ・バヤデール』。なんと豪華な公演だったことか。(余韻) chezsoi.operadeparis.fr 一幕ごとに主役を踊るダンサーが変わることで、エトワールたちがそれぞれいかに濃い個性の持ち…

パリオペラ座ストリーミングサービス ≪L'Opéra chez soi≫

新型コロナ対策のため劇場や映画館の閉鎖の延長が発表されてしまったフランス。12/15から再開できるかもという希望も打ち砕かれ、パリオペラ座も年内の公演は全てキャンセルに。ああ。。。 ベテランダンサーたちにとってのこの1年を思うと特別に胸が痛い。本…

Deux moi(パリのどこかで、あなたと)

セドリック・クラピッシュ監督の≪Deux moi≫が公開。 映画『パリのどこかで、あなたと』公式サイト フランスでの公開が2019年9月だったようなので1年遅れ。もちろん、コロナ前。パリの景色、かつての日常の風景。ああ、前はそうだったよね…という郷愁が湧いて…

歌舞伎座 十二月大歌舞伎『日本振袖始』

十二月大歌舞伎、第四部『日本振袖始(にほんふりそではじめ)大蛇退治』を観てきた。 www.kabuki-bito.jp 玉三郎さんに代わり菊之助さんの岩長姫実は八岐大蛇。前回は玉三郎さんで観たはず。(記録を検索したら2014年だった) こういう、美しい姫が実は大蛇…

マキシム・パスカル来日 読売日本交響楽団演奏会

2017年のパリ・オペラ座バレエ団来日公演でものすごい存在感を放っていた若き指揮者マキシム・パスカルが来ると知って、公演が実現するならぜひ行きたいと思っていたのだ。 読売日本交響楽団 演奏会 東京芸術劇場 フランス指揮界期待のトップランナー、マキ…

ミッドナイトスワン

事前情報でちょっと警戒してたのだけど、思っていたよりはよかった『ミッドナイトスワン』。しかし、モヤモヤは残る。 映画『ミッドナイトスワン』公式サイト ステレオタイプに見えてモヤモヤする。そして、人が連帯して生きていくときに必要なのは「母性」…

『星の王子さま ーサン=テグジュペリからの手紙ー』

KAATにて『星の王子さま ーサン=テグジュペリからの手紙ー』を観た。KAATに行くのいつぶりだろう。たぶんNoismを観たのが最後だ。あれはいつだったんだろう。 星の王子さま ーサン=テグジュペリからの手紙ー |KAAT 神奈川芸術劇場 2020年11月11日(水)~20…

Papicha(パピチャ 未来へのランウェイ)

Papicha(パピチャ)とはアルジェリアのスラングで「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」のことなんだそうだ。 映画『パピチャ 未来へのランウェイ』公式サイト 1990年代のアルジェリアが舞台。 ファッションデザイナーを夢見る女子学生ネジュマが…

スワンレイク・アフタヌーンティー

ちょっとタイトルに騙された感があるんだけど(笑)、コンラッド東京のアフタヌーンティー。 conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp シンガポールではわりと身近な(気がする)アフタヌーンティー/ハイティーだけど、東京にいるとあまり行かない…んだけど、実は先…

Merci, World Ballet Day 2020

今年も無事開催されたWorld Ballet Day. ありがたいことに多くのカンパニーが参加していて、全部見られたわけではもちろんないのだけどバレエ界のみんなの近況を垣間見ることができた。コロナ禍で参加するのは大変だろうにと思ってたけど、実は彼らこそがWBD…

スパイの妻

日本人俳優による日本語の映画になると受け止め方が変わる可能性があるのかなあ、などと考えたり。近すぎて受け取るものが多すぎるのか、日本社会についてあまりに様々な”あれこれ”があるためか。 『スパイの妻<劇場版>』公式 1940年の神戸が舞台。太平洋…

World Ballet Day 2020(10/29)

コロナ禍で多くの劇場が活動制限されている今年はないかもしれないと思ってたWorld Ballet Day、今年も開催!祝! 経営的にも運営的にも厳しい状況だろうに、参加してくれるカンパニーには感謝しかない。国によって感染状況も規制も違うからそれぞれがどんな…

The Professor and the Madman(博士と狂人)

良い映画だったーーー(じんわり泣く) 映画『博士と狂人』公式サイト 学位はないが秀でた言語学者マレーがオックスフォード大学でかつてない英語辞典の編纂に挑む。そこにどうやって”狂人”で殺人犯のアメリカ人マイナーが関わることになるのか、と思いなが…

Matthias et Maxime(マティアス&マキシム)

グザヴィエ・ドランの新作「マティアス&マキシム」、狙ってたわけではないのだけど公開初日に観てきた。(ドランのポストカードくれた) さて本作。私の中のドラン作品の2トップ「わたしはロランス」と「マミー」の壁は高い。(笑) マイノリティや口をふさ…

歌舞伎座 九月大歌舞伎

観たい演目が複数ある今月の歌舞伎座、まずは第二部「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」を観てきた。 www.kabuki-bito.jp 幸四郎さんと猿之助さんによる舞踊劇。登場人物はほぼ主演の2人のみで50分。最後の攻防はものすごい濃密っぷりで息が止まり…

Noism共演 サラダ音楽祭メインコンサート

来日公演はもちろん国内の団体による様々な公演も数に限りがある中で、東京でNoism Company Niigataを観ることができる貴重な機会。 音楽祭メインコンサート | [サラダ音楽祭]TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2020 指揮/大野和士ソプラノ/臼木あい*ピア…

Fahim(ファヒム パリが見た奇跡)

きっとこういう話なんだろうなーと思ってた通り(ある程度は)だったんだけど、それでも大事なことが詰め込まれている映画だと思った。 映画「ファヒム パリが見た奇跡」公式サイト 実話を元にしている。バングラデシュから父親と2人でフランスにやってきた…

バレエ・スプリーム online トーク・イベント

ほんとならこの8月に東京で予定されていた「バレエ・スプリーム2020」、残念ながら公演はキャンセルになってしまった代わりに(?)開催されたオンラインでのトーク・イベント。初めての企画だよね。 〈バレエ・スプリーム online 〉トーク・イベント/NBS公…

自宅でアート鑑賞その20

ついにその20まで来てしまった自宅でシリーズ。そろそろおしまいかな。 ロイヤルの『眠れる森の美女』をオンラインで。(8/7まで) これ、映画館中継の当日に急きょ主役オーロラ姫を踊ることになった金子扶生さんが話題だったやつ。日本での映画館上映も観に…

歌舞伎座 八月花形歌舞伎

歌舞伎座おひさしぶり!! 8月1日から再開した歌舞伎座。特別の4部構成。それぞれ1時間以内の演目で幕間なしという新型コロナ対策なプログラム。 八月花形歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人 第三部の「義経千本桜 吉野山」、猿之助さんの忠信(実は狐)と七之助…

The Public(パブリック 図書館の奇跡)

エミリオ・エステベス監督の≪The Public≫。 longride.jp 寒波に襲われてるシンシナティ、ホームレスのためのシェルターはどこも満員で、路上では凍死者が出ている。日中は誰もに開かれている図書館で過ごしているホームレスたちは一夜の「屋根」を求めて図書…

シネマ歌舞伎『京鹿子娘二人道成寺』

京鹿子娘二人道成寺 | 作品一覧 | シネマ歌舞伎 | 松竹 玉三郎と菊之助による二人道成寺。上映がコロナ禍で流れてしまったかと思ったらリスケされてた。これ観たかったの!この2人の二人道成寺、当時生で観てるんだ。映像は2006年の上演。舞踊作品好き。 女…

Grâce à Dieu(グレース・オブ・ゴッド 告発の時)

フランソワ・オゾン監督の≪Grâce à Dieu≫、フランスで実際に起きた神父による少年たちへの性的虐待事件が元になっている。描きにくいことを描き、その残酷さが伝わる映画。 映画「グレース・オブ・ゴッド告発の時」公式サイト メルヴィル・プポー演じるアレ…

自宅でアート鑑賞その19

なかなか公演再開もままならなず、こんなに自宅鑑賞期間が長引くとは。来日公演は当分難しそうですね。。 公開期限がまもなく終了するのでまた見ているロイヤルの『ロミオとジュリエット』。(7/24まで) youtu.be マシュー・ボールのロミオの何がそんなに刺…

自宅でアート鑑賞その18

ロイヤルバレエの『ロミオとジュリエット』公開。7/24まで。 マシュー・ボールとヤスミン・ナグディ。 youtu.be 公開期間が2週間もあるのに、公開まもないタイミングで見るなんて私にしては珍しい。それくらい好みなの、これ。映画館にも2回観に行ったし。 …

Chambre 212(今宵、212号室で)

クリストフ・オノレ監督の≪Chambre 212≫、邦題『今宵、212号室で』っていかにもル・シネマっぽい邦題だなあと思った(笑) 映画『今宵、212号室で』オフィシャルサイト キアラ・マストロヤンニ演じるマリアは結婚生活20年の間に数えきれないほどの愛人がいた…

自宅でアート鑑賞その17

パリオペラ座、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル振付作品をオンラインで。(配信期間終了) Anne Teresa De KeersmaekerBallet — Bartók/Beethoven/Schönberg 3作のうち2作目のベートーヴェン”La Grande Fugue”が私は好きで、これは何度も観てしまった…