3年に1度の世界バレエフェスティバルが全幕プロ「ドン・キホーテ」で開幕。ミリアム・ウルド=ブラームとマチアス・エイマンの日を観にシンガポールから上野へ。
世界バレエフェスティバル〈全幕特別プロ〉／NBS公演一覧／NBS日本舞台芸術振興会
2018年7月28日19時 東京文化会館
初めて見たワシーリエフ版。いきなり主役2人が舞台にいてびっくり。
パリ・オペラ座のヌレエフ版を踊り慣れてるミリアムとマチアスにはちょっと音が余ってしまうように感じたところもあったけど、踊りだけでなくコミカルな演技も素晴らしくて、観てるみんなを笑顔にする。
テクニック披露大会みたいに踊るダンサーも多いドンキにあってもこれ見よがしなところが一切なく、あくまで優美な2人。あんな高貴なキトリとバジル他にいないよね。（笑）
チュチュ姿のミリアムがあまりに神々しくて感動。美しいアームス、エポールマン、アラベスク、ひとつひとつ正確なポジション…ため息。
マチアスの滞空時間の長いジャンプと柔らかい着地、美しい脚のライン、つま先の美しさ。ドンキではお芝居も重要だけど、狂言自殺のところ可愛すぎた。
全体について言うと、照明と舞台装置がなんだか安っぽく見えて残念。ミリアムとマチアスの衣装もパリオペのと比べてしまうとちょっと。東京バレエ団は女性ダンサーたちはきれいでクラシックバレエらしい美しさ。（一方、男性は……。）
やはり全幕ものとなると、主役が客演でも総合力が問われる。その点ではちょっと不満が残った。
あと、客席、フェッテのとこで手拍子やめて…。
とはいえ、ミリアムとマチアスのキラキラした姿にいよいよバレエフェスが始まったんだなとワクワク。酷暑の中だけどダンサーの皆さんが元気に踊ってくれますように！（祈）
日本はカーテンコールの写真撮れなくて残念だ。
