アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

SSO 40周年記念ガラコンサート

1979年設立のシンガポール・シンフォニー・オーケストラ40周年を祝うガラ。

リー・シェンロン首相も出席してのコンサート。

SSO 40th Anniversary Gala | Singapore Symphony Orchestra

18 Jan 2019 7:30PM Esplanade Concert Hall

Lan Shui, conductor
Lim Yan, piano

LEONG YOON PIN Dayong Sampan Overture
IVES The Unanswered Question
BEETHOVEN Piano Concerto No. 5 in E-flat major, Op. 73 "Emperor"
BEETHOVEN Symphony No. 7 in A major, Op. 92

 

シンガポールの"作曲家の父"LEONG YOON PINの作品でスタート。どことなくチャイニーズ風味。二曲目のIVESのは弦の極弱音と、4本のフルートが奏でる不協和音、パイプオルガンのある高い場所から演奏されるトランペットが印象的。

 

ベートーヴェンピアノ協奏曲5番”皇帝”のソリストにはシンガポールのピアニストYanさん。衣装含めチャイナタウンにいそうなおじさんの親しみ感(笑)ながら演奏は”皇帝”だった。

 

そして後半はベートーヴェン交響曲7番。これ、普段から映像やCDで聴いてるだけに生演奏で意外とがっかりということがこれまでにはあったんだけど(SSOではない)、今回のベト7良かった。何度聴いてもおもしろいなあと思うのが、同じ作品なのに聞こえてくるメインの旋律が別のものに聴こえたり、ここでこんな音出してたんだ、と発見があったり。今回のSSOの2楽章は私にとっては新しく、それでいてこれも良い、と思えるもので、4楽章はテンポが速すぎた気がしたけど、全体としては聴きに行って良かったと思える内容。

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会場まわりからして物々しい警備に何事かと思ったら、首相が来てたのよね。コンサートの始めにSSO総裁の挨拶があり、リー首相らによる40th誕生日ケーキカットもあり。シンガポールなんかにいいオーケストラあるの?という人もいるかと思うけど、他の都市に比べ45歳以下の観客の割合が高いシンガポール、21世紀最高のオーケストラの1つを目指すそうです。「幸いなことにまだ81年あります」って言ってた(笑)

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ケーキカットの図