1週間で3本目のフランス映画。フランス映画祭ではチケット完売で見逃していた《LE GRAND BAIN》（英：SINK OR SWIM）。おもしろかった！
SINK OR SWIM LE GRAND BAIN | The Projector
フランスの田舎の冴えないダメおじさんたちが街のプールでシンクロを習い、なぜかフランス代表として世界大会に出場してしまうというお話。
おじさんひとりひとりがそれぞれに、仕事や家族などについて結構な悩みや問題を抱えていて、うまくいっていると言える人は一人もいない。現実からの逃避だったりただの気分転換だったり特に理由はわからなかったり、でも週に1回集まって一緒にプールに入り、サウナに入り、自分の問題を吐露し、他人の話を聞く。どうしてもシンクロである必要はないかもしれないけど、その時間自体が超大事なんだろうなーと。わかる、わかるよ、となってしまった。(笑)これは癒しの話なのだ。
いかにもなフレンチコメディでベタなんだけど、ちょっとしんみりしたり、胸が傷んだりしながらもうまいこと笑わされてしまう。みんないろいろあるけど、そういうのたまには全部忘れて大笑いしたっていいよな！というこの感じ、まんまと乗せられた。
原題は子供たちや遊び用に入るような小さいプールに対して本格的に泳いだりウォーターポロをやるような本格的な「大きいプール」のこと。象徴的。
水着姿のおじさんたちの決して鍛えたいい身体ではない画（とはいえマチュー・アマルリックやギヨーム・カネがいたりするんだが）で一本映画を撮るあたり、やっぱフランス。(笑)
