アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

【東京】ROSAS「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲」

ROSAS 「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲 Mitten wir im Leben sind/Bach6Cellosuiten」
2019年5月18-19日 東京芸術劇場

 

なんとも神聖な気持ちになったバッハ。

ケラスさんのチェロ素晴らしかった。

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Rosas 「A Love Supreme~至上の愛」「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲」 東京芸術劇場


2週連続のローザス。ジャン=ギアン・ケラスが舞台上で弾くバッハに乗せて、振付家アンヌテレサ・ドゥ・ケースマイケル自身も含め5人のダンサーが踊る2時間。

 

先週のコルトレーン「至上の愛」は理屈抜きにそのカッコよさに圧倒された。あの興奮!!

今週のバッハはもっと自身の精神性を問われる感じ。ケラスさんのチェロの方に気持ちがいってしまってあまりダンスに集中できずにいたのだけど、3番目の女性のソロが素晴らしくここでやっとチェロとダンスが一緒になった気がした。(私の中で)

アンヌテレサの、曲と曲のつなぎで劇場全体を支配するかのような存在感が印象的。

 

しかしケラスさんの演奏をあんな風にいろんな向きで聴ける(見られる)というのは貴重では。音も佇まいも本当に美しくてねえ。。。素敵。

 

公演とは関係ないけど日本の劇場やホールって開演前が居心地悪くなるくらい静かだよね。もうちょっと適度にざわざわしててほしい…一方で上演中に飴を舐めようとカサカサ音を響かせる人が必ずいたりとか。謎だ。

 

実は今回のローザス、バッハのチケットを買ったつもりが間違えて「至上の愛」を買っていたことに直前に気づいて軽くショックを受けてたんだけど、その「至上の愛」が素晴らしかったのでバッハは当日券で観に行った。最初からバッハを買ってたらあの興奮は味わえなかったと思うと、間違えて正解だったな!