アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

東博 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

tohaku150th.jp

平成館 特別展示室  2022年10月18日(火)~2022年12月18日(日)

 

期間延長や開館時間延長など、人気すぎるので東博さんも対応が凄い。キャンセル分が運よく買えてしまったので急遽行って来た。しかし昨年の鳥獣戯画展もそうだけど、日時指定予約制なのに会場混むよね…。

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さて内容。このジャンル予備知識がほとんどない私は展示室入ってから引き返してオーディオガイド借りに戻った。これは無理だわと。展示されてるものの共通項は『国宝』なので、時系列とか地域とかではない。

 

バレエ公演で例えるなら『スーパースター・ガラ』である。出演するダンサーや演じられる作品を知っているからこそ、味わえる、楽しめる形式。「よく知らないけど有名なんでしょう?」で観に行くと良さがいまいちわからないまま終了しちゃうやつ。

 

自分の興味の熱さを測るには最適とも言えて、国宝ならすべてありがたく熱心に見られるかというと無理で、やっぱり「あ、これステキ」となるジャンルは自分の中で狭い。あと、信心深さが一切ないのがな…。その辺りめっちゃ淡泊なもので。

 

『夏秋草図屏風』素敵だったなあ。写真で見るとちょっと地味?とか思ってたんだけど、実物のしっとりとした美しさにくぎ付けになった。当初は風神雷神図屏風の裏に描かれたとは。なんという対比。

 

ところで東博の常設エリア久しぶりに行ったんだけど、こちらは空いてるしほとんどが写真撮影可だしで、『国宝』とつくかつかないかでこんなに集客違うの…と若干複雑な気もしないでもない。埴輪もいーっぱい並んでてかわいい。根付の特別展もやってたけど、コレクション数すげえ。。。

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時間と体力に限りがあり、国宝展以外の展示は一部諦めたところもあるんだけど、また常設見に来ればいいや!となったよ。ほんとすごいお宝だね、東博。国宝展は夜8時まで延長されてても他は5時で閉まるので、国宝展以外も見たい場合は指定時間より早めに行くか、早めの指定時間を取るのがよさそう。私は常設に5時ぎりぎりまでいたけどもっとゆっくり見たかったな。(むしろこちらの方が見やすい)

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国宝展のオーディオガイドは現地で借りる以外にアプリ版もあってそちらは全作品について説明があるそうなので、じっくり学びたい人はあらかじめそちらを準備していった方がよさそう。現地で借りると22点分のみなので。(私にはそれくらいでちょうどよかった)グッズは鳥獣戯画展の時みたいにはそそられなかったなー。

 

鳥獣戯画とか若冲とか、人気の企画展にものすごい人が集中するというのが、ある程度まとまった収入にもなるだろうしやりがいはあるのだろうけども、複雑な気持ちもなくはない。特別な時だけじゃなくて、気が向いたらふらっと行く人が多い方がすそ野が広いと言えるような気がするし、そもそも国立であっても予算とか削られてそうだし、人も芸術も実はそんなに大事にされていない中で開催される国宝展とは、そしてそれが大盛況という事実、という、考えだすといろいろと腹立たしいことや納得いかないことなど噴出してしまい困る。

 

きっと多くの人が、過去のお宝だけでなく、今生きてる人の生活をもっと大事にしてほしいと思うんじゃないだろうか。

 

話がそれた。