アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

ディオールと私

ディオールと私』

ハイファッションの世界について特別な興味や予備知識のない私から見ても、最後、初めてのショーを終えた新デザイナー・ラフと彼の右腕ピーターの感極まった様子に、彼らにかかっていた重圧、ディオールの伝統の重みが如実に表れていた。

その日を迎えるまでに、就任した喜びと驚き、実際に作業を始めてみると思うようにいかない焦り、怒り、そして最後の感涙。

それにしてもムッシュー・ディオールの存在感は亡くなってずいぶん経つ今でもすごく大きいんだね。アトリエずっといるんだね。(笑)

 

そしてオートクチュールを手仕事で作り上げてる職人のみなさん!主役はむしろこちらだよね。デザイナーのイメージを具体化していくその過程にびっくりした。

 

スケジュールがおしてるというのに職長が不在!
なぜならNYに出張してるから!顧客に呼ばれて!
ってのもすごい世界だなあ。ドレスのお直しにパリから飛んでいくと。

 

ショーに間に合わないとラフ氏は相当お怒りだったけど、ああいう顧客のお買い上げがあってこそあの豪華なショーもできるわけで、ジレンマ。

 

しかし「デザイナー」というのがどういう仕事なのか、その範囲の広さというか、ちょっとイメージ違ったかも。そういう意味でもおもしろかった。