アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

歌舞伎座 五月大歌舞伎『三人吉三巴白浪』『土蜘 』

今回は第一部へ。

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舞踊劇『土蜘 』が観たくて行ったのだけど、平成生まれ3人による『三人吉三巴白浪』がなかなかよかった。平成生まれ3人とは右近、隼人、巳之助。イヤホンガイド情報です。30分程度の長さと、お嬢吉三(お嬢様の恰好をしているが実は男性)、お坊吉三(侍の息子だが父が切腹でお家断絶)、和尚吉三(お坊さんくずれの兄貴肌)というわかりやすいキャラ設定。同じあだなを持つ3人の泥棒が出会い、義兄弟の契りを交わす。さあこれからどんなことをしでかしていくのかな、と思わせる。

3人とも初役とのこと。花形歌舞伎、さわやかだ。

 

『土蜘 』は、むかーし観たことがあると思うのだけどあまり覚えてなかったなあ。能の『土蜘蛛』をベースにしつつ歌舞伎らしい派手さもあり。しかし当時の歌舞伎は能にあこがれてたのねえ。着物の着方や、扇子ではなく閉じても扇形になるやつ(名前忘れた)などにもそれが出てる。蜘蛛の糸をブワッと投げるあの投げ方も、当時能のどなたかのところで教えてもらったそうだ。(イヤホンガイド情報)きれいにふわーっとなるよねえ。研究したんだろうなあ。松緑さん、目力がすごいので迫力。

 

舞踊劇なので踊り目当てだったんだけど、猿之助さんの役はあまり踊らないのでもっと見たかったな。松緑さんが踊っている間、太刀持ちの眞秀くんが長らく座っているのだけど、途中もじもじと動いてて、もしかして足しびれた?具合悪いとかじゃないよね??と気になってしまった。その後普通に演じてたのでいつものことなのかもしれないが、ああいうのって「動かない」ことが大事なんだな。動くとついそちらに目が行ってしまうので。子供には大変だよね。私なら絶対足しびれて立ち上がれなくなると思う。

 

千秋楽が近づいてきたけど、春興鏡獅子また見たいなあ。。

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