アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

Russian State Ballet of Siberia『ロミオとジュリエット』

マリーナベイサンズのSands Theatreでのバレエ公演、これまでの経験ではあまりいい思い出がなかったのだけど、シンガポールクラシックバレエの公演なんてめったにないし、結局観に行ってみた。

 

Romeo & Juliet by Russian State Ballet of Siberia
23 Nov 2018 8pm at Sands Theatre 

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謎多き公演。Russian State Ballet of Siberiaとは一体どんなカンパニーなのか。この名前で検索してもほとんど情報がないし、主役のキャストどころかカンパニーのHPにも辿り着けん!

 

となっていたのだけど、直前になってやーっとわかった。

Krasnoyarsk State Opera and Ballet Theatre

クラスノヤルスク州立オペラ&バレエ劇場

確かにシベリアにあるけど説明が雑過ぎだろうサンズシアターさん…。

 

当日会場で配ってたキャスト表↓

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さて。肝心のバレエの中身だけども。演出も振付も衣装も、クラシックバレエロミオとジュリエットとしてあれはどうなのか???段々腹が立ってきて、幕間には頭が沸騰してしまった。

 

原作のロミオとジュリエットの設定やストーリーを厳密にそのまま使うべきとは言わないが、物語が展開し悲劇に至る、そのための前提が弱いと成り立たないよね??私が物語バレエに求めるものは、そこにはまるでなかった。時代背景や細かい設定、それぞれの役柄設定などはいいから踊ってみせればいいんだよ、と。あれはダンスショーである。そう割り切るしか受け入れる方法がない。ロミジュリに道化(しかも4人)とか死神のコールド(24人!)とかいらない。曲の構成もつぎはぎ感満載でイライラする。

 

クラシカルに無難にやり続けるだけではみんな似たり寄ったりでつまらないし、それだけではいずれ死んでしまう。クラシックバレエにも新しい試みは必要だけど、そういう方向じゃないだろう。。って私が決めることじゃないけど。

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ちなみに元ボリショイ・プリンシパルのセルゲイ・ボブロフ版。カンパニーの芸監でもある。

カンパニーのHPにリンクがあったのでどんなロミジュリか雰囲気は少しわかるかと。

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