オリヴィエ・アサイヤス監督の最新作《DOUBLES VIES》(英:NON-FICTION)をSGIFFで。
Non-Fiction | Singapore International Film Festival
おもしろかったけどめちゃめちゃ疲れた!
とにかく喋りっぱなしのあの、いかにもフランス人たちの日常。友人たちと食べたり飲んだりしながらの議論。会話を追うのに必死。(アタマ疲労困憊)
新しいものと古いもの、表と裏、嘘と本当。言ったり言わなかったり、期待したり裏切ったり、なんかほんとに人間って忙しいな!
出版業界が紙とデジタルでせめぎあうというのは、拡大すれば現代人があらゆる場面で直面している話で、アサイヤス監督自身の映画界だってそうだよね。わかってはいるけどすんなり受け入れるのは癪に障る、みたいなの、すごくフランス的。(笑)
フランス的と言えば本当に隅々までフランス的な作品だなー。ヴァンサン・マケーニュのレオナールみたいなキャラがまた。むしろイケメンがモテないフランスならではの(笑)。個人的に、みんなでわいわい喋りまくる夜の場面がすごく、リアル。
あちこちに笑いがあって、会場もウケていた。
原題の「二重生活」も英語の「ノン・フィクション」もなかなかの納得感。最後はちょっと安易な終わり方な気もしたけどね。