アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

Ennio(モリコーネ 映画が恋した音楽家)

gaga.ne.jp

 

音楽って素晴らしいなあ!モリコーネの音楽って凄いんだなあ!となった157分。長いし最後はちょっと余分だった気がしないでもないが、モリコーネの音楽人生を振り返るには必要な長さだったんだろう。

 

確かに今の映画音楽はクラシックから連なる現代音楽なんだな、とわかる。モリコーネのような才能が世界中の多くの人を幸せな気持ちにさせている。そして多くの映画を名作にしている。なんという音楽の力よ。

 

モリコーネ本人の人柄にも好感。天才アーティスト=変人みたいなことは一切なくて、音楽や映画に対して真摯な人だったんだなー。アメリカのアカデミーが名誉賞をあげたところ、感動的でありつつも、アカデミーもしょせんはタダの好みや偏見のある人間の集まりよな、という気もした。

 

とにかくたくさんの映画監督や音楽家らがモリコーネについて語っていて、とても面白かった。有名監督のあの作品も音楽はモリコーネだったのか!と知ったりして、映画における音楽の力を再認識。ストーリーを忘れてても音楽は覚えてるというのが。

 

それにしてもモリコーネの映画を理解する力って凄かったんだね。ある意味監督よりもわかってたという。監督たちみんな言うもんね、彼の方が正しかったと。彼がいたから、あれらの映画がある。これから映画を観る際の音楽への注意が増しそうである。

 

観に来てる人の年齢層が高くて、昔観た映画を懐かしむ感じなのかなと思った。私は中高大生の頃の方がヨーロッパの60年代70年代の映画見てたなあ。でも知らない映画がいっぱいあった。

 

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