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【東京】国立劇場開場50周年記念『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第2部

国立劇場開場50周年記念
『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第2部
http://www.ntj.jac.go.jp/50th/news/11219.html

 

仮名手本忠臣蔵』を3ヶ月かけて通しで上演するという恐ろしい企画(笑)
11月は道行から四、五、六、七段目まで。

 

ベジャールさんがバレエ『ザ・カブキ』を作った元になってる仮名手本忠臣蔵。ドラマなどでもちゃんと見たことがないので、勉強というか、少しは教養になるかと観に行ったけど、うーむ、まったく良さがわからない(笑)


そもそも苦手系なのはわかってたので菊五郎さんと菊之助さんが出てなかったら行かなかったけど、菊之助の踊りと菊五郎さんの最後のハラキリ場面くらいかなあ。あとは、とにかくストーリーが苦手すぎて全く入り込めない。

 

忠義だ主人への恩義だなんだと、何よりもそれを尊び重んじる人生って、家族不幸だよね。あれはやっちゃダメだわ、という現代へのメッセージだと考えることにする。かつてはそこに選択肢はなかった、だけど今は、そういうのはやめようよ。残念ながら今もそういうのを尊び他人にも強要したがる輩がいるわけだけど。

 

でも、「忠臣蔵」って人気だよねえ。今も人気なのか知らないけど。あれに涙する価値観はもう、お芝居の中だけにした方がいい…誰も幸せにならん(笑)

 

吉右衛門さんの出てくる七段目は時間的に厳しくて見れなかった。さすがに長すぎる。有名な赤穂浪士の討入りの場面は12月なので興味ある方はぜひ。国立劇場の歌舞伎は歌舞伎座よりお手頃価格だし劇場も見やすいしお薦め。