アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

【パリ】ガルニエ宮、ドガ展、マリー・アントワネット展、ノートル・ダム

年が変わってしまったけどパリで観てきたものを書いておく。

 

一番の目的はパリ・オペラ座でバレエを観ることだったのだけど、ストで全ての公演キャンセル。(払戻し済み)

幸い美術館等は一部営業時間が短縮されたりしながらも開いてたのでいくつか行ってきた。ストは続いてるので現在も開館時間には要注意。

 

まずオペラ・ガルニエ。いつも公演を観るために行っているので、ガルニエ自体の観光として入るのは20年以上ぶり。

 

Visiter Le Palais Garnier - Opéra national de Paris

 

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この複雑な気持ち!!夜のバレエ公演のチケットを持っていて、だけど中止になることが濃厚で、でも正式な中止の通知はまだない、そんな中でのガルニエ訪問。

でもまあ、ひさしぶりにじっくり見て回れてよかったかな。衣装がわりと適当に展示されてるんだけど(笑)、本当に美しく丁寧に作られていて、こんなの着て踊れるなんてパリオペダンサーってそれだけで名誉だわー、と思った。選ばれし者たち。

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これはニキヤ。
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図書室にはとても古い楽譜などが保管されてる。

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ガルニエにあるブティックでは毎度色々お買い物しちゃうのだけど、今回は公演プログラムなど書籍まとめ買いで重くて大変だった。幻となったライモンダとル・パルクのも買ったよ…。

 

 

次にオルセー美術館

オルセーも思い出深い場所で、建物としても展示されてる作品の雰囲気も好きなのだ。いるだけでなんか落ち着くというか。今回はレストランでお昼を食べて、午後ゆっくり観て回った。優美。外はストなのに。

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Degas à l'Opéra
24 septembre 2019 - 19 janvier 2020

 

開催中の「オペラ座ドガ」展。これまた生の公演を観られないオペラ座がテーマという興味深いエクスポジションだったわけだが、ガルニエの断面模型とか、舞台装置模型とか、なかなか興味深かった。普段からガルニエ模型はオルセーにあるけどね。

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これぞドガの踊り子。

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火災に遭ったノートル・ダムの現在が気になって、散歩がてら行ってきたのだけど、"治療"中のノートル・ダムを見ていたらなんだかすごく辛い気持ちになって自分でも驚いた。なぜこんな気持ちになるんだろうかと。

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そしてその帰りに通りがかったコンシェルジュリーでマリー・アントワネット展をやっていたのでのぞいてきた。

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Marie-Antoinette, métamorphoses d’une image

16 OCTOBRE 2019 > 26 JANVIER 2020

 

マリー・アントワネットというと、日本では映画やベルばらなどのイメージがあって、彼女の華やかな暮らしの方が強い印象がある気がするのだけど、この展示では、確かに若く華やかな彼女も展示しつつ、投獄されてたコンシェルジュリーでの質素な着衣や断頭台へと連れていかれる彼女を描いた絵など、フランス国民のマリー・アントワネット(と王政)に対する「あいつらを倒してやったぜ!!」という記憶と意志を強く感じる展示だった。市民が権力者に対抗するストの真っ最中ということと相まって、この精神が脈々と現在にも続いてるんだわー、さすがだわー、と思いながら見てた、勝手に。(笑)

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容赦ない描写。

 


舞台は急きょ観に行った子供向け白鳥の湖とミュージカル「パリのアメリカ人」の2つのみ。

でもパリには昔ホームステイをしていた時の家族がいたり、友達がいたりと、会うべき人たちが今もいて、ひさしぶりに行ってもこうやって迎えてくれる人たちがいてくれるパリが私にとってやっぱり特別な場所なのだと再確認した。

 

だから1週間じゃ足りないのよー!!

また行かねば。