今年は50ものカンパニーが参加したということで、見切れないといううれしい悲鳴。いくつか抜粋。
ロイヤルのクラスは毎年のお楽しみ。こちらのフルバージョンは30日間見られるとのこと。
ファーストキャストによるステージリハーサル、今となってはもう二度と観られない組み合わせになってしまったわけだが(マチューの怪我、キャスト変更によってミリアムとヴァランティーヌは降板)、本番の舞台を通して観たらどんな感想になるだろうなあ。今の新作としては古いタイプに見えたけどどうなんだろう。
しかしマチューのインタビュー記事で、「クラシックは死んでない」と示すこともオペラ座の使命というか、まあそういった意図もあるのかもしれない。これだけ大掛かりな新作なんだから、今後何度も再演されるような作品であってほしいけど。
ベルリンのクラス。
スターはクラスレッスンでも輝いていた。(シムキンくん)
スターは本番の舞台で輝いてるだけじゃなくて、普段からこれだけやっているからこそのあの本番なんだよね~、と当たり前のことながら思った。
シュツットガルト「オネーギン」リハーサル。
動画はもう見られないけど、鏡のPDDのフォーゲルとバデネスが素晴らしかった。
どこがそんなに凄いのかと考えてたんだけど、踊っている彼らから「踊っています」「こういう振付なんです」みたいなのが一切なく、すべてが流れの中にぴたりとはまっている。なので観ている側に一切の不自然さ、作り物感を感じさせない完成度なのではないかと。来年3月の来日公演が俄然楽しみになった!
オーストラリアバレエではホールバーグ芸術監督がクラスレッスンを受けてたり、リハーサルの指導をしていたり活躍。
夏のバレエフェスで踊る監督を観たかったねえ。。
シンガポールとバンコクのをちょっと見たんだけど、こういうところこそ見せ方が大事で、知ってもらう、見てもらうためのカメラワークや何を見せるか作品選びや構成など、よく考えてやるのが重要よね。なんとなくリハーサル流しても、誰が振付のなんていう作品か知られていない上に、ただ中継しているだけでは、引き留められないと思う…がんばって…。
新国も、せっかく都さんが監督としているのだから彼女がどんな指導をしてるのか見たかったなー。ある程度出来上がったステージリハーサルをノンストップで流すのも、まあ、完成形に近いということでうれしい人もいるだろうけど。私はレッスンや過程が見たい。
その点、ミラノはルグリ監督がヌレエフ版ドンキを指導していて、ソリストだけでなく周りを囲む街の人々の賑わいなどもアドバイスしているようでなるほどなーと。
それにしてもルグリのヌレエフ版となると、ダンサーたちも要求応えるのが大変そうだ(笑)。
当日はヨーロッパまで見るのが精いっぱいで、いつもそれ以降のカンパニーは見ずに終わってしまう。
世界にはいろいろなカンパニーがあってお国柄や今のコロナ対策事情なども垣間見れたりと、とてもおもしろい企画。
今年もありがとう。