2022年11月19日(土) – 12月11日(日)
10:00-19:00 最終入場18:20/事前予約制
東京・天王洲 寺田倉庫 B&C HALL / E HALL
ファッションモデルとしてではなくソウルメイトとして、イヴ・サンローランのそばにいた女性、ベティ・カトルー。長い脚、細い身体、誰にも媚びない強さと自由さ。ベティとイヴは一緒に人生を楽しみまくった。かっこいい。
男性デザイナーは、自分の中の”妄想の””理想の”女性のために服を作る人もいそうだけど、イヴとベティのように、身近な女性に刺激を受けてその人が着ることで完成する、進化し続ける、というのは理想的にも思える。
しかしあらためて、単に着る服ということではなくて、生き方そのものなんだよなあ。だからこそ(特にフランスでは?)デザイナーが尊敬もされアートとしても成立し、服のみならずデザイナー本人の生き様までもが興味の対象になる。サンローランは何本も映画になってるよね。
スキー事故で亡くなってしまったギャスパー・ウリエルのことを思い出す…。
さて本展。無料である。以前シャネルも同じ場所でやったと思うのだけど、ハイブランドが無料で一般人に見せてくれるの太っ腹よね。
イヴがデザインし、ベティが着る。仕事としてではなく。そこがおもしろい。自由だ。彼らの日々の享楽がサンローランのあの、シックであり日常服であり、男性的でもあり女性的でもある服になる。
ベティが昔のサンローランの服や写真を見ながら思い出話をする映像が流れてたけど、魅力的な女性なのはそこからもよくわかる。思わず笑ってしまうところも。
写真も服もかっこいいわーー。サンローランの人生ってどの面をメインにするかによっていろんなストーリーがあるんだよね。そして今見てもカッコいい服だらけ。ベティみたいに長い脚が欲しい!
グッズや写真集の販売や、アラン・デュカスとコラボしたカフェも併設。しかし全体的に会場がかなり暗いのであの中でカフェはちょっとどんな感じかしら??