アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

シュツットガルト・バレエ団『オネーギン』2015

オネーギン/シュツットガルト・バレエ団 2015/NBS公演一覧/NBS日本舞台芸術振興会

11月21日(土)2:00p.m.
タチヤーナ:アリシア・アマトリアン
オネーギン:フリーデマン・フォーゲル

 

待ってた!本家シュツットガルトの『オネーギン』。
フォーゲルのオネーギンに泣いた。すごく踊りたかったんだろうなこの役を、というのが伝わってくる舞台だった。

 

若くして人生に飽き飽きしている様子のオネーギン、
タチヤーナの脳内の甘くうっとりするようなオネーギン。

 

どちらもすごく似合っていて。私がこういうドラマチックな作品が好きなのは、
役に没頭し、物語を生きるダンサーの姿が好きだからなんだろうな。最後、2人の心が激しく絡み合うパ・ド・ドゥ。それを踊り終え、幕が下り、カーテンコールに立つ主演2人の様子にまた感動してしまった。


アリシアとフリーデマン、この2人の「オネーギン」を観られたことに満足。

 

ちょっと引いて考えるとなんというダメ男オネーギン!となるんだけど、それを魅力的に演じ、踊り、会場を熱くするダンサーの力量たるや。人としての魅力、成長、成熟ですね…素晴らしい。すっかりファンになってしまったよ。