アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

自宅でアート鑑賞その3

またしてもカッコイイもの観てしまった。

 

CLOWNS

DAY 2: Clowns – Cinedans
UK | 2018 | 28’
Director/Choreographer: Hofesh Shechter

 

ホフェッシュ・シェクターは生で観たことがなく、来星公演も観に行けず縁がなかったのだけど、これ映像のカッコよさもありとても好みだった。この淡々と続くリズムの中で踊られる群舞。衣装もいい。30分弱という長さも自宅で映像で見るには長すぎずいいかも。そして衝撃のラスト!

 

こちらは依然どこかで映像を見ているヨアン・ブルジョワの作品。これも映像がステキで、なにせパリのパンテオンが舞台だからね、どこを切り取っても知的で美しい。

 

The Great Ghosts

DAY 1: The Great Ghosts – Cinedans

FR | 2019 | 53’
Directors: Yoann Bourgeois & Louise Narboni
Choreographer: Yoann Bourgeois

 

フーコーの振り子、回転する舞台、終盤のトランポリンを使ったエッシャーの世界の実現のような場面と見どころが多い。それにしてもおしゃれで知的なんだよーヨアンーー!

このフランス感、たまらん。SIFA2018に来てたフランスのシルク(サーカス)Cirque Rouagesも思い出す。

SIFA2018 bohemianvoodoo & Cirque Rouages - アートなしには生きられない

  

 

ボリショイのYouTube配信で「眠り」もみた。ザハロワとホールバーグ。

March 27– Swan Lake (2015), ballet in two acts
March 28– The Sleeping Beauty (2011), ballet in two acts
April 1– The Tsar’s Bride (2018), opera in four acts
April 4- Marco Spada (2014), ballet in three acts
7 April 7– Boris Godunov (2019), opera in four acts
April 10- The Nutcracker (2011), ballet in two acts

(各作品24時間限定)

 

ボリショイの広い舞台と長身で長い手足のダンサーたち、これぞロシアバレエといった堂々たるプロダクション。舞台装置や衣装もこれでもかとてんこ盛りに豪華。

ザハロワはあまりに人間離れしていてあまり好みではないのだけど、これがロシアバレエの最高峰なんだというオーラがある。そのザハロワの相手となると相当な華が必要になるわけだが、ホールバーグにはその素晴らしい脚と華がある。たぐいまれな恵まれたラインを持つ2人のGPDD見応えあった。

 

同じ「眠り」をシュツットガルトで。

マルシア・ハイデ版、エリサ・バデネス、フリーデマン・フォーゲル。

このバージョン初めて観たのだけどおもしろかった。ボリショイの後で見るとその違いが顕著で、舞台の広さも全然違うし、装置や衣装がよりモダン。色使いもデザインもくっきりしててかわいい。北ヨーロッパ感がある。(なんだそれ)

バデネズのオーロラはリアルな人間らしさがあって親しみを感じさせる。しあわせそうでなにより!みたいな。そしてカラボスがカッコいいのな!(ジェイソン・ライリー)とても重要な役どころで登場場面も多い。最後の最後まで重要な役どころ。

 

普段ならあえて「眠り」を見ようなんて思わないのだけどこの機会に見比べてみた。mediciにロイヤルのもある。(コジョカルとボネッリ)