アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

英国ロイヤルバレエ団『くるみ割り人形』in シネマ(2018/2019)

シンガポールで二度目のロイヤルくるみ in シネマ。映画館は同じくThe Projector.

(くるみは今年もやってなぜ「ラ・バヤデール」をやらない。。。という泣き言は誰に伝えればよいのか)

 

さて前回見た時は、大人が観ても楽しめるピーター・ライト版すばらしいな、と思ったのだが、さすがに次は数年後でいいや…と思ってしまった。もともとあまり好きな作品ではないのに、映画館上映のおかげで1年で2度も観たのだからそう考えるとロイヤルすごい。

 

今回はマリアネラとワディムを観に行ったと言ってもいいくらいだったのだけど、ロイヤル20周年のマリアネラのNELAというショートフィルムが幕間に流れた。モノクロ映像ゆえ彼女の研ぎ澄まされた身体、筋肉が際立ってみえて、感嘆。どれだけの努力の上に今があるのか。

 

本編の踊りでは、圧巻の貫禄とテクニックで、ネラ様、いや、ネラ女王陛下とでも呼びたい気持ちに(笑)。逆に貫禄がありすぎてちょっと引くくらいだった。

ワディム王子の美しい脚を堪能。なんというか、舞台上でのあのノーブルさってほんとに生まれ持った才能というか、訓練では獲得できないものがあって、バレエをやってくれててありがとう…みたいな。

 

サンベくんも良かったなー。音楽の力も大きいのだけど、人形から人間になったとこのクララとのパドドゥとても良かった。

バラの精の金子扶生さんもオーラある踊りで目を引いた。

そして安定のギャリーさん。彼の存在は大きい。

 

ロイヤルはダンサーに多様性があってよいね。

 

ほんの1週間前に中国国立バレエ団のくるみチャイニーズバージョンを観たばかりだったので比較する場面もあったんだけど、ロイヤルに負けてないよなーって思うところもあったよ、ナショナルバレエオブチャイナ。私のお気に入りアラビアの踊りなどはロイヤルのアラビアよりいいと思うし。

また、比較できないくらいの違いのデカさ、というのも魅力だと思う(笑)

 

 

主なキャスト:

ドロッセルマイヤー:ギャリー・エイヴィス
クララ:アナ・ローズ・オサリヴァン
ハンス・ピーター、くるみ割り人形:マルセリーノ・サンベ
金平糖の精:マリアネラ・ヌニェス
王子:ワディム・ムンタギロフ

 

The Projectorでの舞台上演予定。

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