アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

Noism 15周年記念公演

ひさしぶりのNoism、しかも金森さん自身も踊るので楽しみにしていた公演。

 

Noism 15周年記念公演『Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく』新作『Fratres Ⅰ』 | Noism Web Site

2019年7月26日19時めぐろパーシモンホール

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Mirroring Memoriesは昨年からバージョンアップしたものだそうで、金森さんを中心に過去のNoism作品を繋いで15年を振り返る形。半円形に立てかけられた12枚のミラーと黒子の存在が効果的。過去作品は当時観たものもあれば観ていないもの、好きなものもあればそうでもないものもあるけど、これほど多様かつメッセージ性を感じさせる作品を日本で創り続けている金森さんの存在は本当に貴重。しばし見ない間にダンサーがずいぶん国際化されていて男性ダンサーの出身は様々。海外から金森作品を踊るためにNoismに加入するダンサーがたくさんいるんだね、素晴らしいね。

 

そして新作『Fratres Ⅰ』これは瞬きを忘れ息をのむ。15人のダンサーによる一糸乱れぬこの研ぎ澄まされた身体。そして驚きの演出。祈りの儀式のようで、その精神性の高さに感嘆する。神聖な気持ちと、崇高な空気と、客席も一体化していたと思う。

 

Noismが今後も長く継続されていきますようにと願わずにはいられない。