アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

英国ロイヤルバレエ団『コッペリア』 in シネマ(2019/2020)

ロイヤルバレエを映画館で観る、今年2本目。

 

コッペリア | 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

 

スワニルダ:マリアネラ・ヌニェス
フランツ:ワディム・ムンタギロフ
コッペリウス博士:ギャリー・エイヴィス

 

マリアネラ、鉄板!スワニルダは最初から最後までほとんどずっと舞台にいるハードな役。クラシックでアカデミックなパの連続なのでごまかしが効かない。他のダンサーたちとは一段も二段もレベルの違いがあるかのような、見事なテクニック、見事なコントロール、そしてお芝居。観ている側に1ミリの不安も感じさせない。そして12歳のマリアネラがスワニルダのVa.踊る映像が使われてたけど、既に上手すぎた。

 

フランツは逆に、踊るスワニルダに茶々を入れたり眠らされてたりで踊りが少ない!3幕でやーーっとワディムのバレエらしい踊りが観られた。高く美しいジャンプや脚さばきに釘づけよ。でも、踊り足りないよね、ワディム。もっと踊りたいでしょう?と思った(笑)

 

ギャリ―さんのコッペリウスはお芝居が上手すぎて、二幕ではちょっとかわいそうになっちゃった。そんなにコッペリウスをいじめないで!みたいな。(笑)

 

そもそも私は「コッペリア」みたいなほのぼの系作品をわざわざ観に行くことは普段はない。パリやロンドンに住んでいて近所でやっているならキャストを選んで1回観に行ってもいいかなーくらい。そしてこの手は自宅で映像で観ようとしても集中できないタイプ。

なので今回も、正直そんなに響いてない。参考というか勉強というか、ロイヤルのLVは作品にまつわる解説が豊富なので舞台外の部分が見応えあるのでね。舞台や衣装が絵本の中の街みたい。なんかタリン思い出した。(エストニア

 

だけど、前回も書いた気がするけど、日本でのロイヤル・ライブビューイング3700円は高いと思う。普通の映画作品が通常料金1900円とそもそもそこから高いからLVも高く設定されることになるのかもしれないけど。そりゃあロンドンまでの遠征代と比較したら安いけどさあ。東京で新国のバレエ観るのもS席1万円超だけどね…。

それでもやっぱり3700円は高い。(再度)

 

キャストなど詳細はこちらで。

Coppélia (2019) — Cinemas — Royal Opera House

f:id:cocoirodouce:20200129201141j:image