アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

マシュー・ボーン in cinema『赤い靴』

予定では昨年来日公演が実現しているはずだったマシュー・ボーンの『赤い靴』。

アダム・クーパー出演ということでぜひ見たいと思っていたのにコロナ禍のせいで中止になっちゃったのよね。。

 

mb-redshoes.com

 

ロンドン公演の映像を映画館で。これ、ストーリーとしてはいかにも古典だし、これまでのマシュー作品に感じたような「そうきたか!!」という新鮮さ、斬新さは感じられなかった。私にとっては白鳥、眠り、カルメン、ロミジュリみたいにバレエとしてよく知っている話と音楽のものに比べるとなじみがなかったので、その点で不利だったのかもしれない。

 

あとカメラワーク。ダンサーに寄りすぎていて見たいところが見えないのがストレス。マシュー作品ではお芝居の要素が強い面はあるにしても、舞台上のあちこちで起こっていることが気になるのでもうちょっと引いて撮ってほしいな。クラシックバレエのようにつま先まで映せとは言わないけど。

 

アダムは衣装がよく似合っていてやはりダンサーというのは年齢関係なく立ち振る舞いが美しい。欲を言えばもっと踊ってほしいけど。

リアムは一体何着衣装を着替えているのだろうか、踊りまくり。作曲家役のドミニクといいバレエダンサー役のリアムといい、さすがNAのダンサーのキャラにぴったり合っている。

 

ストーリーとしては、うーむ、どうなんだろうこれ。マシューお得意の現代らしさがどこら辺にあったのか、ちょっと読み取れなかった。でもきっと生の舞台で観たら楽しいんだろうなー。

 

早く来日公演が可能な世界になりますように。