アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

Prix de Lausanne 2022 ローザンヌ始まる

ローザンヌバレエコンクールが始まった。

今年はビデオ審査のみじゃなくて集まっての開催!会場はローザンヌではなくモントルー開催だけど。でもやっぱりクラスやコーチングを経てこそのローザンヌ。よかったね。

 

ストリーミングのスケジュールも出ている。

Competition schedules - Prix de Lausanne

 

初日はこれ。

Monday – Jan. 31st
9am-9.45am: Classical Warm-up, Girls A & B (with Clairemarie Osta)
9.45am-10.45am: Run-through classical variations, Girls A
11.45am-1.15pm: Contemporary class, Boys B (with Armando Braswell)
2.15pm-3.45pm: Classical class, Girls B (with Elisabeth Platel)
4.15pm-5.30pm: Classical class, Boys B (with Yannick Boquin)

 

さっそく一部見たんだけど、プラテル先生のクラスレッスン、興味深かった。バーの前半こそ基本的で複雑でない組み合わせだったけど、センターは!フレンチスタイルでの指導は慣れない生徒たちには難しそう。でも見応えある。1週間での成長が評価されるわけだし最初からできなくてもいいのよね。

 

見ていて気になったのが「顔」である。

バーレッスンに適した表情ってどんなでしょう?その不自然な笑顔はどこからきているの?なんのアピール?

 

もちろん全員ではなくて、アジア勢(主に韓国かな)に多いので指導者による傾向かもしれない。

もしかして「アジア勢はテクニックは優れてるけど表現力がね」みたいな、昔のトラウマがあったりするんだろうか。

 

でも考えてほしいんだけど、バレエでの「表現力」って、表現したいこと、感情を身体で伝える力だよね、単純に言うと。じゃあ、ローザンヌの審査員の前でのバーレッスンでのあの表情は一体何を伝えたいのか。参加できたうれしさ、には見えない。もっと作った謎の笑顔。なんで笑ってるのかわからない。

 

で、思い出したのが、新国などで感じた違和感。

「今のその表情は何を表現しているのか」

がわからないことが多いんだよね…。どんな感情でその表情になったのか。どんな感情がその表情を作ったのか。そこのつながりがわからないのが非常に気になってしまうのだ。作品問わず。それで全然物語に入り込めない。

 

まあ、表現の”流派”のひとつなのか、私の好みの問題なのか…。悩み過ぎて観に行かなくなっちゃったんだけどね。

 

ローザンヌに出てる子供たち(同世代のエリートたち)への指導がどうされているのか。きになるわー。その先にプロの舞台があるわけだから。

 

ダンサーは、バレエだけでなくいろんな経験をしていなければ演じられないと思うのは、舞台には内から湧いてくる感情が必要で、貼り付けた表情では観客には何も伝わらないってこと。子供たちに多くを求めすぎてはいけないけど、何か根本的なところで間違えないでほしいというか、指導する側には表現というものが何か、どこから来るのか、というのを考えてほしいなー、などと素人が勝手なことを書いてみた。何様だオレ。

 

今週は毎日楽しみだな!二コラのコーチングもあるよ!

Wednesday – Feb. 2nd

9.45am-11.30am: Classical coaching, Boys B (with Nicolas Le Riche)

www.arte.tv

審査員にジョゼもいるしね。