アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

京都バレエ団特別公演『ロミオとジュリエット』

京都バレエ団特別公演『ロミオとジュリエット
2015年8月2日14時30分@ゆうぽうと

 

京都バレエ団の公演を観に行ったのは初めて。どんな感じなのかなーと思ってたけど、主要キャストをパリ・オペラ座からのゲスト8人が占めるということもあり、ありがちな主役とまわりが別世界、というのがなくて、楽しめた。

 

ロミオ:カール・パケット
ジュリエット:エロイーズ・ブルドン
ジュリエット母:モニク・ルディエール
ジュリエット父:シリル・アタナソフ
パリス:クリストフ・デュケンヌ
ベンヴォーリオ:ヤニック・ヴィトンクール
ティボルト:ピエール・アルチュール・ラボー
マキューシオ:アクセル・イーボ

 

カール・パケットのロミオには思い出がある。

パリ生活最初の夏、7月14日、フランス革命記念日に観たバスチーユでの「ロメオとジュリエット」。ジュリエットはアニエス・ルテスチュ、ロメオはカール・パケット。あの頃、ああやってパリオペの虜になっていったんだよなー。

今回の公演、パリオペのみんなは衣装がパリオペのだったよね。

 

カールの正統派美青年風のロミオ。
おてんば娘風のエロイーズのジュリエット。エロイーズの腕のラインにハッとした。
そして、本当にバレエって、踊るというより演じるなんだよなあとルディエール演じる母を観ていておもった。


バリバリ踊ってるだけなら、誰でもできるとは言わないけども、踊りのテクニックだけ考えてればいい。でもそれじゃ物語は伝わらない。

そういうところを8人のパリオペ勢がきっちり見せてくれるので、舞台全体として違和感がない。みんな表情豊かだし、立ち振る舞いがもうね、芸達者!それが周りにもいい影響を与えてるんだろうな。京都バレエ団メンバーにとってもすごい経験だろうね。

昨年夏にガルニエで引退公演を見届けたデュケンヌ先生を舞台上で観られたのもうれしかった。(今はパリオペバレエ学校教師)全然変わらず素敵。でもロミオにあっさり殺され過ぎて不憫。。

あとはアクセル大活躍!日本でのファンを増やしたことでしょう。

 

ロミオとジュリエットというとヌレエフ版の印象が強すぎて、比較してしまうところも多かったけど、新制作の今回のロミジュリ、わかりやすかったしなかなかよかった。

ただしベッドはもうちょっと大きいの用意してあげて!(笑)

 

それにしても今年の夏の東京のダンサー集結っぷりはやばいな。