あっという間の4時間半!長さを感じさせない充実のプログラムだった。
たくさんあるから特に印象深かったものを。
第1部
「ディアナとアクテオン」
ヴィエングセイ・ヴァルデス&オシール・グネーオ
スタートを盛り上げるキューバペアのテクニック!
なんかね、テクニック披露大会には興味ないつもりだったんだけど、今回はうわーはじまるんだーっていう興奮も手伝って、スゴイ!となった。お祭りだもんね!
「椿姫」第1幕のパ・ド・ドゥ
マリア・アイシュヴァルト&アレクサンドル・リアブコ
即席ペアとは思えない素晴らしいパトドゥだった。リアブコさんのアルマンが本当に若くキラキラした青年に見えて、この演技力、そしてパートナーシップ、素晴らしかった。
第2部
「眠れる森の美女」
リュドミラ・コノヴァロワ&マチアス・エイマン
マチアスの足さばきが好きすぎる!!!ソロ素晴らしい!!相手がミリアムだったら輝きが2倍増しだったろうに!ヌレエフ版を踊れる代役ということで呼ばれたのだろうと想像するけど、ミリアムとマチアスのあの、二人が作り出すラインのシンクロ度合が見たかったよー。怪我だから仕方がない、ミリアム早く治してね。
「ノー・マンズ・ランド」
アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー
泣いた!!素晴らしかった!!リストのピアノに乗せて踊るふたり。テーマは暗く悲しい。踊りは美しい。ああ。すごくいい作品だ…。どんどん胸に迫ってくる。
今回初めて見た作品の中では断トツによかった。また見たい。
「ヴァーティゴ」
ディアナ・ヴィシニョーワ&マルセロ・ゴメス
ザ・スワン以来のマルセロー!ヴィシニョーワとのパートナーシップはすごいね。ゴメスのこと信頼しきっているのが伝わってくる。細く、長いラインを持つヴィシニョーワと筋肉質で逞しいゴメスの身体的対比が好き。息をとめて観てしまうような作品だった。
「ギリシャの踊り」
オスカー・シャコン
出だしは少し物足りないように思えたのが、どんどん内からエネルギーが湧いてくるかのよう。踊る楽しさが溢れてたなー。魅力的。
第3部
「伝説」
アリシア・アマトリアン&フリーデマン・フォーゲル
どんだけリフトさせるんですかクランコ先生!この二人きれいね。11月のオネーギンが楽しみになった。
「マノン」第1幕“寝室のパ・ド・ドゥ”
オレリー・デュポン&エルヴェ・モロー
この2人はパリオペの至宝だなと。いやバレエ界の至宝か。2人が一緒にいることで醸し出される雰囲気。それがすでにかけがえのないもの。オレリーのアデューでは叶わなかったこの2人によるマノンが今回実現したこと、それを見届けることができたこと、本当に大切な、貴重な時間を共有した気がする。踊り終えて、オレリーの目が涙で光っているように見えた。オレリーとエルヴェにとっても幸せな時間であったことを心から願います。
第4部
「瀕死の白鳥」
ウリヤーナ・ロパートキナ
美しい白鳥の舞。生で見られてよかった。カーテンコールまで完璧に白鳥だったなあ。
「こうもり」
イザベル・ゲラン&マニュエル・ルグリ
ああステキ。とってもステキ。こういう大人なダンサーが現役で踊ってこんな素敵な舞台を見せてくれるなんて、若いダンサーにとっては目標というか、希望というか、もしかしたら先はなげーな!ってなるかもしれないけど(笑)、一言でバレエといっても本当に幅が広く、いろんな魅力、魅せ方があるんだよって、これ以上はない形で見せてくれてるよね!
そして長いカーテンコールと、ダンサーたちによる手拭い投げ!(笑)
私の席まではとても届かないので、ダンサーのみなさんが頑張って投げる姿を楽しみました。みんな、結構苦戦(笑)
一生懸命投げてるオレリー&エルヴェや、どこに投げよっかなーとじっくり客席を見渡すゴメス、だんだん投げ方がエスカレートしていくマラーホフさんなどなど(笑)
長すぎて観るのも大変なんじゃないかと思ってたけどそんなことなかった。
いよいよ残すはガラのみ。楽しみ!!