『わたしはロランス』(《Laurence Anyways》グザヴィエ・ドラン監督 2012年カナダ・フランス)
私がグザヴィエ・ドランに衝撃を受けた作品。目黒シネマにて。
3時間近い長さと、前回見てからだいぶ経ってるせいか覚えてないシーンもありつつ、記憶に刻まれている場面ではやっぱり涙。
『Mommy』もそうだけど、ドランは若いのに大人の描き方が素晴らしい。ロランスとフレッド、そしてロランスとロランスの母親。痛いほどわかる、心の傷。衝撃。心境の変化。
人は孤独だし、でも他人の温かさがものすごく必要な時もある。
人生に同志がひとりいたら、それはなんて幸せなことだろう。
この作品を撮った時、ドラン23歳!?どんだけ人生経験積んでるの!!
メルヴィル・プポーも素晴らしかったし、ドラン作品ではおなじみスザンヌ・クレマンがまたすごい。そしてナタリー・バイの母親がステキなんだこれがまた。
ロランスの“革命”によって登場人物それぞれの心に広がるさざ波、大波を、それぞれの演技が観る者に伝えてくれる。
はあ。。。
3時間弱、長くない。