国立劇場 令和2年初春歌舞伎公演
通し狂言 菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち)
恒例の菊五郎さんによる初春歌舞伎。堅苦しくなく、干支の動物や流行り物を取り入れた楽しい舞台。今年も健在。両花道で、大立ち回りもあり、武士が女装して花魁になったり。通しで長いお話しだけど最後まで楽しめた。
古典歌舞伎は観るたびにこの作品はこの先いつまで”アリ”か、と考える。
昔に作られた作品が現代人にどれくらい響くものか。観客にも世代の幅があり、主な層である高齢層には響いても、より若い層には全く響かないものもあるだろう。いわゆる”ポリコレ”的にもう厳しいものもあるだろう。いくら「昔はそうだった」と言われても、問題があるなら延々とやり続けていいとは言い切れない。と私は思う。少なくとももう私は観ない。
だって、お金払って不愉快な思いしたくないからね。(個人の意見です)
そんな中で、古典をアレンジしながらいかにも歌舞伎って舞台を作ってて凄いよねーと思う。(銭湯の場面は一部微妙だったが)
先月のナウシカは見逃したけど、歌舞伎の幅広さよ。やろうと思えばなんでもできる、的な。菊之助さんの怪我の具合は心配だけど。無理せずに。菊五郎さんもまだまだお元気で活躍してほしい。