こんなご時世で、特に期間限定公開の作品は大変だろうな…。観たくても諦める人も多いだろうし。せっかく前編観たから後編も見ておこうと。
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』ディレイビューイング(前編) - アートなしには生きられない
前編でも感じたことだけど、新作なのに古典のテクニックが多用されてる。
王蟲の前でナウシカが踊るのなんて道成寺の舞のよう。笠の代わりに透明の半円球を持ってたり、三連の笠や鈴太鼓(?)に持ち替えたり、引き抜きもあり。(そういえば4月にある玉三郎と菊之助の二人道成寺がシネマ上映されるやつ見たい)
ナウシカの衣装はひざ下丈の着物なので、通常の歌舞伎作品では見えないふくらはぎから下の脚が見えて、踊り好きとしては興味深かった。脚の使い方ほんと独特ね。
最後、王蟲が毛振りで戦うのには驚いたー。
昼夜通しのながーい狂言で、あれを連日演じてた役者さんたち凄すぎる。古典で、子供の頃から聞き慣れてる台詞回しならともかく、新作であの長さでみんなよく台詞覚えられるよな…みたいなレベルで感心してしまった。
大作だし意欲作だし、古さと新しさのミックス具合が飽きさせない、が、映画館で観るにはやっぱり長く感じたかな。間に15分の休憩挟むけど、集中力が持たない。これは観る側のコンディションにもよるから一概には言えないけど。
あとお値段ね、前編・後編で8600円。生舞台見に行ける。
プログラムが売切れてたので配役が全部はわからなくて残念。