この外出制限期間の”恩恵”の1つが、世界中のバレエダンサーが自宅等からレッスンなどを見せてくれること。毎年のWorld Ballet Dayなどでカンパニーのクラスレッスンやリハーサルを見られる機会はあったけど、今はそれとはまた違う。
パリオペラ座のエトワールがオンラインでバーレッスンしてくれる良企画。
先週はジェルマン・ルーヴェ。
ジェルマンには伝えたいことがいっぱいある。息が切れようとも喋らずにはいられない(笑)。組み合わせは初心者には難しいのに、言葉での説明ではバレエ基礎用語の説明までしてくれる。そのギャップに萌えました。
この企画とてもいい。エトワールたちの普段のレッスンの様子を垣間見れるというのはもちろん、バーレッスンという基礎の動きでこそ、洗練された美しさが堪能できるという面もある。それにそれぞれの性格が出て大変おもしろい!もちろん一緒にレッスンするのも楽しい。(Liveはパリオペインスタアカウントにて)
そして今週はヴァランティーヌ・コラサント。
いやー素晴らしいつま先ですね!!この脚から生まれるあの表現力。レベルを問わないレッスンと言っていたので後でやってみる。そしてバーの代わりに梯子!素敵なおうちねー。
これまでのエトワールレッスン:
ユーゴ・マルシャン
ドロテ・ジルベール
エレオノーラ・アバニャート
みんなさすが選ばれし者たち!という身体、特に脚のすばらしさ。持って生まれた要素も大きいとはいえ、子供の頃から鍛錬を続けて発達、進化した身体と感性。見惚れる。
問題は、見惚れてしまうから一緒にやろうと思ってもやる方が疎かになる。来週のボラックのレッスンも楽しみ。
こちらはパリオペ若手ダンサーに外出制限の日々をどう過ごしてるかAROPがインタビューした動画。ざっくり内容紹介。
パブロ・レガサ
残念ながら今年2月の日本公演には不参加だったけど、昨年6月のシンガポール公演では”ダンサー・オブ・ザ・ツアー”(私が超個人的好みで勝手に選んだ)だったパブロ。この茶目っ気たっぷりの陽のオーラが舞台上でも表れてるよね。
現在はAvonのお父さんの家に滞在中、親しい友人と電話で話したり、たくさん絵を描き、本を読み、料理をしたりドキュメンタリーを観たりして過ごしているとのこと。十分なスペースがないから日々のトレーニングに苦労しているようで、「ピアノのないピアニストのよう!」だって。そりゃそうだよね。。昇進コンクールについては「悪夢」と言いつつ去年プルミエに昇進。めでたい。プルミエになったことでより自由を感じるとのこと。将来踊りたい役はロミオで振付家はマッツ・エク。印象深い舞台の思い出はキリアンの"Bella Figura"。舞台に1人横たわったところから作品が始まるという特別な瞬間だったそう。
ビアンカ・スクダモア
ビアンカは彼と彼の家族と過ごしているとのこと。見た目もだけど喋るとますます子供のようなかわいさね。オンラインレッスンの他にはカーディオエクササイズ、映画を見たりや料理をして過ごしている。舞台と友達が恋しい。ダンスを始めたのは3歳で、家族内に他にはダンサーはおらずビアンカが初。クラシックとコンテならクラシックが好き。Prix de l'AROPの受賞には驚いたけど自分のアートがみんなに届いたのが嬉しい、力になるとのこと。将来踊りたい役はジュリエット。最も思い出に残っているのはカール・パケットと日本で踊ったジゼル。(!)
どちらも聞き取り間違いあるかもしれませんのでご了承を。特にパブロ、早口。
2人とも元気で明るくてかわいいな。一日も早く舞台に戻れますように!!
そして私たちも早く劇場に戻れますように!!