アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

『星の王子さま ーサン=テグジュペリからの手紙ー』

KAATにて『星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙ー』を観た。KAATに行くのいつぶりだろう。たぶんNoismを観たのが最後だ。あれはいつだったんだろう。

 

星の王子さま ーサン=テグジュペリからの手紙ー |KAAT 神奈川芸術劇場

2020年11月11日(水)~2020年11月15日(日)

演出・振付・出演:森山開次
美術:日比野克彦
衣裳:ひびのこづえ
音楽:阿部海太郎

 

どんな作品なのか、ベースが「星の王子さま」なので、子供が楽しめるように作られてるのか、大人が観ても楽しいのか、そのあたりが事前にはよくわからなかったのでチケットを買う際にはちょっと悩んだのだけど、最終的には小㞍健太さん、酒井はなさんが出るのが決め手になった。

 

美術や衣装のおかげかまるで動く立体的な絵本のように見えたりする。遠目の席だったんだけど小尻さんはシルエットだけですぐ判別可能。なんだろうな、あの、掴む空間が広い感じというか、ほんと大きく見えるし止まっても動いても身体の見せ方が好みなのだ。

体調のせいもあってちょっとぼーっとしてたところに真っ赤な薔薇(酒井はなさん)が現れて目が覚めた。バレエダンサーの強い脚やっぱかっこいいなー。月並みな言い方だけどオーラが違う。

そして演出・振付の森山さんは踊るとまるで教祖さまみたいなカリスマ性。(例えが(笑))

 

プロばかりの舞台上でひときわ輝く人というのは何が違うんだろうな。つい目で追ってしまうような吸引力。

 

ミュージシャンが舞台上で演奏していたりするのだけど、これがまたすごいのよ2人とも。(佐藤公哉さん、中村大史さん)それぞれ次々いろんな楽器を演奏する。(声もあり)ダンスにちょっと集中力切れるとお二人の演奏見てた。多才!カッコイイ!やはり音楽も生はいいよね。

 

 

全体としてよい作品だと思うもののダンスの面から見ると物足りなさもあって、その理由が踊りの総量なのか振付なのか、その両方なのか。”物語”を語るためには、そうなるのかな?こういった系統の作品を私が見慣れてないからかな?踊りと音楽に"声"”言葉”が入る作品があまり好みでないというのはあるかもしれないな。

 

まあ好みと期待値は観客ひとりひとり違うと思うので、私にはちょっと何かが足りなかった。次は踊りまくる小尻さんがみたいなーなどと思いながら帰ってきた。でもやっぱり生の舞台に足を運ぶというのは、日常に必要な要素だとあらためて思う。

 

今、NDTとかRosasとか、観たい。すごく観たい。

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