延期になってたロイヤルの『ダンテ・プロジェクト』、配信開始。
2022年1月19日まで。約2400円。
エドワード・ワトソン引退の舞台。エドへの愛に溢れた作品であり、舞台であった。
マクレガーもエドのために作ったのではないか。そしてカンパニーのみんながエドとの時間をたくさん共有できるように、と作ったのではないか。そんな風に見えた。
冒頭にリハーサルシーンが少しあるけど、エドの姿そのものがカンパニーのみんなにとっての財産のような、そういう存在なのではないかと思う。なんと貴重な時間だっただろうか。
マクレガー作品を踊るエド。至宝である。たまらん。特に私はエドの脚が好きで、膝下が際立つ衣装なこともあり、いちいちほれぼれしてしまう。語る脚。芸術品な脚。彼独特の脚、魅力があると思うんだよね。どうしても目が行ってしまう。引力がある。代わりのない存在。
私はエドを”発見”するのが遅くて、若いころの踊りはほとんど見ていなくて、観たかったなあ!と思う気持ちはもちろんある。あるけども、経験を重ねた身体と精神だからこそある観る者の心を動かす力、というのが必ず存在すると思っているので、ベテランエドに出会えてよかったと思っている。
それにしても本作、プリンシパル、ソリスト総出なのではというくらい豪華なキャスティングで見応えある。
中でもサラ!女神!!間違いなく女神!!なんと神々しい。
そして数年前のローザンヌ優勝の逸材マルコが活躍していた。納得。ローザンヌ当時から突出してたもんね、コンテ。プリンシパル勢に混ざって踊る。素晴らしい。今後にも期待。
より作品を深く味わうためにダンテについての本でも読みたい。探してみよう。
追記:理解の助けにこちらも。