アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

Gunpowder Milkshake(ガンパウダー・ミルクシェイク)

www.gpms-movie.jp

 

アクション系の映画ってあまり見ないのだけどこれは気になってたんだ。

子供のころから、主人公の男性に保護され救われ、大事なところで転んだりして足を引っ張るようなヒロイン像にイライラしながら映画見てたんだけど、いまどきのアクション・ムービーはここまで来てるんだな。

 

現実世界に実在している強く有能な女性たち。それを反映した作品というのは、まだ十分には作られてない気がする。特に大作系。男性は男性ヒーローが活躍する作品に自分の投影して何の疑問も湧かないのだろうけど、弱く保護される存在として描かれる女性に自分を投影させる(することを誘導される)のは御免なのよね。

 

ガンパウダー・ミルクシェイク』はカッコいい強い女性しか出てこない。そして組織に属して質より数で勝負みたいな男性たちを(文字通り)ぶった切っていく。

 

時代も街もどこかわからないし、なんか特殊な設定がそこかしこにあって、現実味とは切り離されている。

 

図書館が舞台になるのはおもしろい。ヴァージニア・ウルフジェーン・オースティンとか言われたらそりゃあ女性たちを応援する意図を感じ取らざるを得ないよね。

 

女性同士の連帯というのは、今は結構可視化されてきているというか、意識されている気がする。不利な状況に置かれがちな者同士という連帯感もあるだろうが、お互いの距離感が大事なんだろうな。本作ではそれぞれが独立していて誰が誰に依存するといった関係性ではなく、お互いを尊重しているところがいいよね。5人ともカッコいい。

 

最後の方は少し展開が簡単になった気もしたけども、それにしてもヴァイオレンス・アクション、激しい!俳優たちの身体能力すごい!

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