アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

アリュ、エトワール!

Enfin !!! Alu, Etoile !!!

多くのバレエファンが待っていたフランソワ・アリュのパリ・オペラ座エトワール任命。2022年4月23日。ついに、ついにですよ。(”やっと”とも言う)

 
 
 
 
 
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なぜこんなにも時間がかかったんだろう。なんといってもパリ・オペラ座のエトワールなので、任命のハードルを下げるべきだと考えてる人はほぼいないと思う。

しかしいわゆる”オペラ座的”であるかどうか、その型にはまっているかどうか、という基準がもし(明示的にではないにせよ)あるとしたら、それは変わっていく(広がっていく)べきなのではないかと思っている。アジア人であるパクさんがエトワールになったように。

 

アリュの個性や才能が観客に愛されているのは彼への歓声が表しているし、熱烈なファンの存在もそれを証明してる。(特に復帰のソロル4/20の長いカーテンコールなど)

 

アリュがプルミエに上がったのが2014年だから、8年もプルミエに留められ、その間には本人にも様々な葛藤があったようだし、迷いも見えたし、休暇を取ってTF1の番組に出ていた時にはそのままオペラ座を辞めてしまうんじゃないかとも考えるくらいだった。復帰の『ラ・バヤデール』も予定されてた4回のうち最初の2回がキャスト変更になってしまって、アリュは本当にソロルを踊るんだろうかと心配にもなった。

 

同じ役、同じ振付を踊っても全く違って見えるダンサーというのがいる。私にとっては二コラがそうだったし、アリュもそう。アリュのあの、踊る喜びとエネルギーに満ちた舞台というのは、なんとも特別な、稀有な存在だと思う。

 

この任命は大きな意味を持つ気がする。アリュにとってもオペラ座にとっても。

おめでとうアリュ。これからたくさん踊ってるアリュを見られますように。

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