ウクライナとロシアの歴史の一面を知る1本。
そして、ジャーナリズムが機能することの重要さ。
経済や政治の都合を優先させ、何百万人もの人々の犠牲を闇に葬るのか?寒さと飢えに苦しんでる人々の存在を無視したまま生きていけるのか?
ジョーンズは人としてそれは絶対に出来なかった。自分の目で見て知ってしまったから。
でも、ピュリッツァ賞を獲ったような超有名ジャーナリストだからって、職業的倫理よりも富や名声を優先させ、真実を闇に葬ろうとすることだってある。それがスターリンのソ連という特殊な環境だとしても、それで免罪されるとも思えないのだが。
それにここまで特殊な環境でなくても、日本の日常の中でも、いくらでも起こっているんだろうなと思っちゃうよね。残念だけど。そして危機だと思うけど。
この有名ジャーナリストは長生きし、ピュリッツァ賞も取り消されず、一方ジョーンズは30歳で殺されてしまったそうだ。闇が深い。
スターリン時代のウクライナで起こった悲惨な事実。それと現在起きている戦争による危機。ソ連の中のウクライナ、権力者にとってのウクライナ。(豊かな大地ゆえ狙われる)
ウクライナの冬の厳しさも映画では描かれてるので、電力不足で本格的な冬を迎えるこれからのウクライナの皆さんの生活が心配だよ。。ロシアは明らかに狙って冬の寒さを利用してるよね。どこまで残酷になれるんだ。。
ポーランド映画祭でも上映あり。
東京都写真美術館 2022.11.22(火)—11.27(日)