アートなしには生きられない

バレエ、ダンス、クラシック音楽、美術館などシンガポール・東京でのアート体験を中心に。

2023-01-01から1年間の記事一覧

ハンブルクバレエ団来日公演 ≪シルヴィア≫

最終日、観に行ってきた。ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルクバレエ団。 最後の最後までノイマイヤーさんが活き活きとお元気で、これまでたくさんの作品をありがとう!!!な気持ち。 www.nbs.or.jp 実はギリギリまで観に行くか迷った『シルヴィア』。先…

Triangle of Sadness(逆転のトライアングル)

gaga.ne.jpTriangle of Sadness パルムドールを獲ったのこれだったのか。『フレンチアルプスで起きたこと』のリューベン・オストルンド 監督作品。 ほんとは目を逸らしていたい、できれば気づかないふりでやり過ごしたい、みたいなところを見事にピックアッ…

ハンブルクバレエ団 ≪Ghost Light≫(2020)

youtu.be Hamburg Ballett John Neumeier - Ghost Light ≪ジョン・ノイマイヤーの世界≫を観たあの夜から、ノイマイヤーの世界のことばかり考えてしまう。当日券もあったしもう一度観たい気持ちはもちろんあったんだけど、私はあの初日の衝撃、悲しみ、尊さを…

ハンブルクバレエ団来日公演 ≪ジョン・ノイマイヤーの世界 Edition2023≫

www.nbs.or.jp ハンブルクバレエ団来日公演初日。ノイマイヤーさんの人生そのものを振り返るかのような、壮大な物語を観た気持ち。 芸術監督を退任することが決まっているノイマイヤーさんの、別れの挨拶のようにも感じた。 ノイマイヤーさん自身が舞台に立…

WORTH(ワース 命の値段)

longride.jp 先日観た映画『対峙』もそうだけど、大きな事件ではどうしてもその衝撃の大きさが記憶に残るけど、そこには必ず大切な人を奪われた人たちがいて、残された人たちの声を知るという意味で『対峙』も『ワース』も胸が痛む作品。 911テロ事件はその…

Tout s'est bien passé(すべてうまくいきますように)

ewf-movie.jp フランソワ・オゾン監督の ≪Tout s'est bien passé≫ を観に。 邦題は「うまくいきますように」と未来を願っているが、原題は「すべてうまくいった」である。 普段なら、オゾンの作品が公開されたらすぐにでも観に行きたいはずなんだけど、本作…

Mass(対峙)

transformer.co.jp 6年前に起きた高校での銃撃事件の被害者の両親と、加害者の両親。その4人が対面する。お互い相手に会って何を言いたいのか。何を聞きたいのか。ヒリヒリする会話劇。 対面の場所は田舎の小さな教会の一室。キリストの十字架があり、クリス…

Le Gala des Étoiles du 50e anniversaire du Prix de Lausanne(ローザンヌ50周年ガラ)

www.medici.tv ローザンヌバレエコンクール50周年を記念して、ローザンヌを経てスターになったダンサーたちが帰ってきた!というガラ。豪華。 1週間子供たちのレッスンやバリエーションを見ていたから、大人の貫禄と表現力にやっぱ違うわーとなった。(当た…

インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』

www.intermediatheque.jp 2023.01.20-2023.05.07INTERMEDIATHEQUE 3F 何年振りなのか思い出せないけど、インターメディアテク再訪。お目当てはヴァン クリーフ&アーペルも協力しているという『極楽鳥』展。正確には、 東京大学総合研究博物館と、ヴァン ク…

Prix de Lausanne 2023

ローザンヌが始まる。時の経つのは早いなあ。 1月29日から2月5日の1週間。最終日の50周年のガラ、これ豪華ね。 www.prixdelausanne.org 今年も二コラのコーチングが見られるかと思うと楽しみ。(そこか) ネット中継のスケジュールについてはこちらに詳しく…

My French Film Festival 2023 つづき

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル、観たもの数本追加。 www.myfrenchfilmfestival.com これよかった。LCCで働く女性カサンドラが主人公。格安航空会社が客室乗務員に迫る”マニュアル”と機内販売での”売上”。企業による働かせ方の問題と、若い女性が…

Die Wannseekonferenz(ヒトラーのための虐殺会議)

klockworx-v.com ドイツ語の原題は「ヴァンゼー会議」。1942年にヴァンゼー湖畔の邸宅で行われたユダヤ人問題の”最終的解決”について話し合う会議。国家保安部、ナチス親衛隊、省庁の次官らが集まり、ヨーロッパ内のユダヤ人をどう”最終的解決”するか、その…

My French Film Festival 2023(マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル)

www.myfrenchfilmfestival.com 今年も開催中のマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル。1月13日から2月13日まで。 今年はプライム会員なら無料で長編作品も観られてしまうので驚いた。他にもいろんなプラットフォームで視聴可能に。便利になったけどお金…

Ennio(モリコーネ 映画が恋した音楽家)

gaga.ne.jp 音楽って素晴らしいなあ!モリコーネの音楽って凄いんだなあ!となった157分。長いし最後はちょっと余分だった気がしないでもないが、モリコーネの音楽人生を振り返るには必要な長さだったんだろう。 確かに今の映画音楽はクラシックから連なる現…

新国立劇場 ニューイヤー・バレエ

www.nntt.jac.go.jp 最終日行ってきた。フシギな組み合わせの公演だった。 『A Million Kisses to my Skin』 <新制作> 【振付】デヴィッド・ドウソン【音楽】ヨハン・ゼバスティアン・バッハ これはおもしろかった。技術的にはクラシックがベース、シンプ…

She Said(シー・セッド その名を暴け)

shesaid-sononawoabake.jp 世界的な#MeToo運動のきっかけになった取材と記事。その過程が描かれる。 ハーヴィー・ワインスティーンがやってきたことにはまじで反吐が出るレベルなんだが、被害にあった女性たちの証言からわかるのは、そのことが彼女たちの後…

Emergency Declaration(非常宣言)

klockworx-asia.com おもしろく見た。何層にも危機があり、人間性が試される。地上と機内、関わってしまった人たちにはそれぞれの戦いや辛さがあるのだが、特に最後の方はちょっと説得力(?)が足りないような気もした。(例えば意外と燃料あったな、とか。…

Persian Lessons(ペルシャン・レッスン 戦場の教室)

movie.kinocinema.jp 凄い映画だった。ずっと緊張感を強いられて、早く話が進んで終わってほしいと思っちゃうほど。命がけの偽のペルシャ語レッスン。なんという賭け。 多くの他のユダヤ人たちと共にドイツ軍に捕まったジルは、自分はペルシャ人と偽って収容…

国立劇場 初春歌舞伎 通し狂言『遠山桜天保日記』

www.ntj.jac.go.jp 1月3日(火)~27日(金)未来へつなぐ国立劇場プロジェクト初代国立劇場さよなら公演通し狂言 遠山桜天保日記-歌舞伎の恩人・遠山の金さん- 1月は菊五郎劇団の楽しいお芝居がお決まりだった国立劇場。日本にいる時は結構観てるんだよね…

Men(MEN 同じ顔の男たち)

happinet-phantom.com 今年の映画館1本目。気になってたけど去年見逃した中から、新年らしさからはほど遠いやつを観てしまった!(笑) 以下は、本作を未見でこれから見る予定の人は読まない方がいいかもとお伝えしておく。 私は最後の方、「ハーパー!斧が…

初春はつはるを祝う ―七福うさぎがやってくる!静嘉堂@丸の内

www.seikado.or.jp 静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅱ 初春はつはるを祝う ―七福うさぎがやってくる! 2023/1/2(月・振休)〜2/4(土) 今年1つ目の美術館はこちら。兎年の新年を祝う展示内容。 ゆっくり見ても45分ほどで観終わる規模で、混雑もさほどな…